昨年11月22日、日本初の国産の新型コロナウイルス感染症経口治療薬(飲み薬)として厚生労働省に緊急承認された塩野義製薬の『ゾコーバ』。4月から年間1000万人分が製造される予定だが、医療関係者から疑問の声が上がっている。
昨年2月、塩野義製薬は厚労省にゾコーバの製造・販売の承認を申請。ウイルスの増殖を妨げる作用があるとして軽症や中等症の患者への使用を想定、審査を迅速に進める条件付き早期承認制度の適用を求めていた。
ゾコーバの服用は12歳以上で、重症化リスク因子がない軽症〜中等症の患者が対象だ。1日目は3錠375ミリグラム、2日目から5日目は1錠125ミリグラムを1日1回投与する。効果は新型コロナ感染症による5症状の鼻水や鼻づまり、喉の痛みや咳、発熱、倦怠感などの消失が24時間短縮されるという。
「薬の効果はたったの1日ですよ。しかも、現在のコロナ感染者は軽症が多い。一般的な風邪に使用される医薬品で治療が行われており、回復しているケースも多いのです。ゾコーバは高血圧・高脂血症の治療薬など36種類も併用禁忌(一緒に服用してはいけない)がある。妊婦などへの投与も認められていない。重症化予防効果も確認されていないのに、緊急承認する必要があったのか甚だ疑問です」(発熱外来を設けている都内の内科クリニック院長)
税金で賄う可能性大
ちなみに、厚労省はゾコーバの審査を行っている最中にもかかわらず、塩野義製薬と100万人分の購入契約を結んでいる。
「ゾコーバの薬価は公表されていないが、新型コロナ感染症の治療薬として製造・販売の承認を得た飲み薬『ラゲブリオ』は5日間の治療で9万円以上。ゾコーバも似たような薬価になっているはずです。それを承認前に100万人分、さらに承認後にも100万人分の購入契約をしており、金額にすれば2000億円近い。ゾコーバの緊急承認期間は1年だが、塩野義は4月以降に年間1000万人分の生産を計画中で、これらも政府が買い上げればすべて税金で賄われる。緊急承認は〝国産初〟を生み出したい厚労省と塩野義の出来レースの臭いがプンプンしますよ」(医療ライター)
ゾコーバが〝無用の長物〟にならなければいいが。
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