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『シブがき隊』ジャニー氏がこだわったグループ名“改名”秘話【帝国崩壊!ジャニーズ事務所の光と影③】

(画像)ViDI Studio / shutterstock

1981年4月から放送されたTBS系ドラマ『2年B組仙八先生』に生徒役で出演中していたジャニーズ事務所所属の薬丸裕英(ヤッくん)、本木雅弘(モッくん)、布川敏和(フッくん)の3人でアイドルグループ「シブがき隊」が結成された。

当初は、雑誌で公募した「シブがきトリオ」にグループ名が決定していたが、当時「●●トリオ」を名乗るグループが多かったため、3人の〝育ての親〟であるジャニー喜多川氏がインパクトを出すために「隊」に改めたという。

82年5月にレコードデビューを果たし、『スシ食いねェ!』が代表曲に。デビューイヤーから5年連続で紅白に出場したが、後輩グループ「少年隊」がデビューするや、すっかり勢いで押され、88年11月のコンサートを機に解散。直後に本木と布川はジャニーズ事務所を離れ、1年後に薬丸も退所した。

独立後、3人はそれぞれ違うルートを歩んだ。

本木は俳優業に専念。映画『シコふんじゃった。』や大河ドラマ『徳川慶喜』など、主演した作品がヒットし、企画を自ら持ち込んで主役も務めた映画『おくりびと』では2009年に米国アカデミー賞の「外国語映画賞」を受賞している。

納得の解散…事務所も円満退所

プライベートでは、いずれも亡くなった女優の樹木希林さんとロック歌手・内田裕也さんの娘でエッセイストの内田也哉子と95年に結婚。長男・雅樂、長女・伽羅、次男・玄兎がいずれも芸能界デビューを果たしている。

薬丸は名司会者に。96年から14年まで、17年半にわたって亡くなった女優の岡江久美子さんとともに『はなまるマーケット』の総合司会を務め、現在も司会業やコメンテーター業がメインだ。

プライベートでは、アイドル時代から交際を続けていた石川秀美と90年に結婚。3男2女の父親となり、長男の翔と長女・Remiは芸能界入りしている。

布川は、俳優業とタレント業を中心にこなし、プライベートでは26歳でタレントのつちやかおりと結婚。長男は俳優の布川隼汰、長女はモデルやタレントとしても活躍する女優の布川桃花だが、つちやとは14年6月に離婚した。

「3人ともジャニーズ事務所の大功労者だけに、退所後も干されることなくテレビに出続けていた。仕事のフィールドがかぶらないこともあってか、いまだに3人は仲がいいようだ」(テレビ局関係者)

3人が納得しての〝円満解散〟だっただけに、一夜限りの「再結成」などの実現も難しくはなさそうだ。

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