一作品で何人もの女優の艶シーンが拝めたのが昭和映画。中でも忘れてならないのは、五社英雄監督の存在だ。
「1982年の『鬼龍院花子の生涯』では夏目雅子(享年27)、夏木マリ、佳那晃子をひん剥き、翌83年の『陽暉楼』では池上季実子と浅野温子を。85年の『薄化粧』では藤真利子、宮下順子、浅野温子を、87年の『吉原炎上』では名取裕子、仁支川峰子(西川峰子)、かたせ梨乃、藤真利子、二宮さよ子と、とにかく1本の作品の中で、主演級の女優を何人も脱がせてきた、日本映画界最強の〝脱がせ屋〟監督であったことは、もはや説明はいらないでしょう」(映画ライター)
特に多くの美女たちの豊満ボディーと極上エロスがこれでもかと楽しめる『吉原炎上』こそ、五社監督の集大成であった。
中でも衝撃的だったのは、主人公の名取と二宮とのレズビアンシーン。吉原に売られてきたばかりの名取が客の求めを拒んだばかりかビンタをお見舞いしてしまい、お仕置きとして簀巻きにされて布団部屋に閉じ込められる。そこへやって来たベテラン女郎の二宮が、身をもって男を満足させる術と女の喜びを教えるという場面。
細く美しい指先を這わせていく…
「今からあたしが女郎の手管を教えてやるから、きっちり覚えるんだ!」
そう言って二宮は名取の拘束を解くと、名取の形のいい果実があらわに。恥ずかしそうに両手で覆いながら怯える名取に、二宮は自ら着物を脱いで名取の若い肉体を後ろから抱きすくめ、細く美しい指先を這わせていく…。
2人は糸を引くような熱い接吻を交わし、感じる名取の足の指を1本ずつ丹念にしゃぶり始めると、その舌先は休まることなく上から下へ、そしてあらぬ部分を何度も往復し、ついに名取は極まって大きく体を脈打たせてしまう。そんな名取の目の前に、二宮の美豊満が差し出されると、名取は赤子のように吸い付いていく。ぎこちないながらも懸命に絡みつく名取の舌づかいに、先輩女郎の二宮は感じまくり。最後は絶叫とともに裸電球に手を伸ばして〝バリン〟と砕いて昇天してしまうのだった…。
―Part④に続く―
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