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「レコード大賞」最有力はSEKAI NO OWARIか!? 氷川きよしや純烈は苦戦する理由

Cast Of Thousands
(画像)Cast Of Thousands/Shutterstock

『第64回日本レコード大賞』の授賞式が、12月30日にTBS系で午後5時半から4時間半にわたって生放送され、優秀作品賞10曲の中から「日本レコード大賞」が決定する。

すでに発表されている今年の『日本レコード大賞』候補となる「優秀作品賞」は、連覇を目指す音楽ユニット・Da-iCEの『スターマイン』、年内をもって歌手活動を休止することを発表している氷川きよしの『甲州路』など10曲が受賞しているが、紅白同様、若い視聴者をターゲットした選曲が目立った。

「これまでならレコ大に縁がなかったようなwacci、Ado、Mrs.GREEN APPLE、マカロニえんぴつ、BE:FIRSTが入っていますからね。ただ、審査員は40代以上が多く、曲を聴いたことがないアーティストもいるのではないでしょうか。要は、各レコード会社の〝推し〟が政治力で入っているということ。相変わらずのデキレース体質ですよ」(レコード会社関係者)

顔出し生歌唱できないAdoは論外

背景には、レコ大の審査基準の変化もあったようだ。

公式サイトには、こう記されている。

《作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。

優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。

審査対象は「優秀作品賞」に選ばれた作品とする。》

前出のレコード会社関係者が続ける。

「ここ数年、ようやく配信も審査の対象となり、サブスクなどでの人気も考慮される選考基準になったんです。昨年受賞したDa-iCEの『CITRUS』は、一昨年10月から12月まで放送された日本テレビ系のドラマ『極主夫道』の主題歌で、発売は同年11月でした。今年9月にはサブスクの総再生回数が、〝ヒットの新基準〟と言われる1億回を超え、現在は約1億5000万回を記録しています。日本人の男性ダンス&ボーカルグループの歌が1億回を突破するのは史上初の快挙でしたから、結果的にレコ大受賞も納得と言えるでしょう」

こうした事情を踏まえ、同関係者が大賞をズバリ予想する。

「配信系で弱い氷川きよしや純烈は苦戦することになります。『新世界』のAdoは、大賞歌手の絶対条件である顔出し生歌唱できないので可能性はゼロ。消去法でいくと、TikTokをきっかけにストリーミングで大ヒットを記録したSEKAI NO OWARIの『Habit』に決まりそうですね」

一方、毎年中継しているTBSも苦戦が予想される。昨年の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)は、一昨年より4.1ポイント減の12.0%だったが、今年はさらに低視聴率になると予想されている。

「NHKの紅白歌合戦もそうですが、若い視聴者を狙って出演者や受賞者を調整しても、彼らはほとんどテレビを観ませんからね。結果的に、高齢の視聴者にもソッポを向かれて惨敗の悪循環が続いています」(他局のスタッフ)

今年のラインナップを見ても、視聴率が前年を上回る可能性は限りなく低そうだ。

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