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吉本芸人が「刺青だらけの人間が出る映画」を監督!未解決の『中野会会長襲撃事件』が題材

なんばグランド花月
なんばグランド花月 (C)週刊実話Web

1996年7月、行きつけの理髪店で散髪中の中野会・中野太郎会長が、会津小鉄会系組員に襲撃された。突然、現れたヒットマンに中野会長のボディーガードが応戦、襲撃した側の組員2人が命を落とした。

山口組の宅見勝若頭射殺事件へと繋がる中野会会長襲撃事件は、いまだ多くの謎に包まれたままだが、この事件を題材にしたフィクション・ノベル映画『不檄(ふれぶみ)〜男たちの生きた証〜』の発表会見が12月12日、大阪市内で行われた。

吉本興業所属のお笑いタレントで俳優の長原成樹と、彫り師で俳優の河本政則がダブル監督を務め、長原は襲撃部隊隊長役で主演している。

実際の襲撃事件が起きた理髪店は、京都府八幡市にある。河本にとっては身近で起きた事件だった。

「中野会の組事務所が実家の近所でした。事件以降、1日にパトカーが5〜6回もすれ違うし、〝職質〟を何回も受けた。事件以降、どうなったんやろと思っていたら、たまたま人を介して実行犯の1人と接触できると言われたので、ご本人と会って5時間ほど話を聞きました」(河本)

未解決事件を丁寧に描く

初めて明かされる驚きの数々。未解決事件をテーマとする映画を撮りたい長原に、河本は同事件を提案。映画化へと一気に加速した。

「ヤクザ映画のドロドロしたものではなく、事件に関わった7人、1人ひとりのドラマを描きました。犯行までの7カ月間。なぜ、情報が漏れたのか。R-指定がつかないように残酷なシーンも最小限にしています」(河本)

実はこの映画、文化庁のAFF(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)から補助金を受けている、いわば国からお墨付きを得た作品だ。

「刺青だらけの人間が出る映画は、吉本110年の歴史で初めてのことですよ(笑)。Vシネマではなく、あくまで映画なので迫力的にも全然違います。撮影中、お酒を抜いて体も絞った。『カメラを止めるな!』みたいに売れたらええな!」(長原)

同映画は、2023年1月末から全国のミニシアターで公開予定だ。

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