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JRA重賞『阪神ジュベナイルフィリーズ』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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過去10年を振り返ると、2012年に3連単304万馬券という超大波乱が発生しているものの、それ以外は昨年の11万馬券が目立つ程度。馬券圏内という視点で見れば1~4番人気はほぼ互角。今年も突き抜けた存在が見当たらないので、上位拮抗といった様相になりそう。

★軸馬=リバティアイランド
デビュー戦は、新潟のマイルで上がり31秒4という驚異的な末脚を繰り出したリバティアイランド。直線平坦で、なおかつ芝の状態のいい7月とはいえ、ポテンシャルがなければ出せない数字だ。楽な手応えで、後続に3馬身差をつける圧勝だったが、このレースの2〜4着馬も、次走以降に勝ち上がっており、メンバーレベルも水準クラスはあった。2戦目のアルテミスSは、直線で前が詰まって、外に持ち出すロスが響き2着。ゴール前でクビ差まで追い詰めていることから、不利がなければ、結果は違っていたはず。世代ナンバーワンの末脚を信じて、中心馬に抜擢だ。

★相手=ラヴェル
そのリバティアイランドを、アルテミスSで破ったのがラヴェル。道中は後方で脚をため、直線で馬群の外に持ち出すと、メンバー中最速の上がりを計時し差し切った。昨年のこのレースの4着馬ナミュールの半妹で、姉と同様に出遅れグセがあるのはネックだが、無傷の2連勝でここに臨んだのは同じ。姉譲りの末脚で、一族のリベンジなるか。

★相手=モリアーナ
新馬、コスモス賞と、無傷の2連勝中のモリアーナ。いずれも、抑えたままで好位に取り付き、直線は楽な手応えで抜け出すというレースぶりで、とにかくセンスの高さを感じる1頭だ。コスモス賞で2着(2馬身差)に負かしたドゥアイズが、次走の札幌2歳Sでも2着(1馬身差)だったことを物差しにすれば、重賞初挑戦でも通用する計算は立つ。ハイペースに巻き込まれた場合の対応など未知の面はあるが、ここでも勝ち負けになる器であることは間違いない。

サンティーテソーロの残り目に期待!

★相手=ウンブライル
スピードの違いで4コーナーから先頭に立ち、そのまま押し切ってデビュー勝ちを決めたウンブライル。2戦目のもみじSも、あおり気味のスタートから序盤は後方にいたが、3コーナーすぎから馬なりで進出し、直線は後続を3馬身突き放す圧勝だった。ここまでの2戦がいずれも1400メートルだが、全兄ステルヴィオは2歳時に朝日杯FS2着、3歳春にスプリングSを勝ち皐月賞4着と、2000メートルまでならこなしていることから、本馬も距離は問題ないだろう。

★相手=サンティーテソーロ
デビュー戦こそ3着に敗れたサンティーテソーロだが、レース慣れして馬体も絞れた2戦目の未勝利は5馬身差、続くサフラン賞は3馬身差と、いずれも楽な競馬で逃げ切って2連勝。過去10年、中山芝1600メートルのサフラン賞からここに臨んだ馬は【0・2・0・2】と好走率が高い。重賞初挑戦で相手は強くなるが、マイペースの競馬ができれば、ここでも残り目はありそう。

★相手=ドゥーラ
デビューから札幌芝1800メートルで3戦し、新馬4着のあと、未勝利、札幌2歳Sを連勝しているドゥーラ。3戦ともメンバー中最速の上がりを計時しており、前がやり合う展開になれば、この馬の末脚がハマる可能性も十分。

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