ここ2年は二桁人気馬が3着に食い込み、波乱決着となっている。参戦ルートが多彩で、比較が難しいのもこのレースの特徴だが、過去8年の勝ち馬は、すべて前走が地方競馬で、そのうち5頭がJBCシリーズをステップに臨んだ馬。迷ったときは、このデータを参考にしたいところだ。
★軸馬=テーオーケインズ
昨年のチャンピオンズCは、先団馬群で脚をため、直線半ばから一気にスパートして6馬身差の圧勝だったテーオーケインズ。1年たって顔触れが様変わりし、新興勢力も台頭してきているので油断はできないが、JRAのGⅠを勝っているのは、この馬だけ。良馬場での持ちタイムはトップ(道悪も含めると2位)でもあり、大崩れは考えにくい。昨秋以降は連続好走がないが、この間の4着以下はいずれもJRA以外の競馬場。中京ダートでは【3・0・1・0】と、舞台も問題なし。
★相手=グロリアムンディ
芝でクラシック路線に乗りかけていたグロリアムンディだが、ダートに転向して5戦4勝2着1回と素質が開花。唯一の2着も2走前のアンタレスSで、オメガパフュームの半馬身差。GⅠ級のポテンシャルと考えていいだろう。中京ダート1800メートルも2戦2勝。前走は芝の宝塚記念で、相手も強かった。12着もやむなし。ダートに戻れば前走のようなことはないはず。
★相手=クラウンプライド
前走のJBCクラシックは、逃げ粘って2着確保のクラウンプライド。勝ち馬はテーオーケインズで、そこから2馬身半差なら悪くない内容だった。地方競馬も含めて、国内の1800メートル以上だと【2・2・0・0】と崩れていない。主張すればハナを切れそうなメンバーだけに、マイペースに持ち込めれば、前走の再現も十分。
タガノビューティーで穴狙い!
★相手=ジュンライトボルト
半年間の休養から復帰して以降、石川騎手とコンビを組んでダート路線に進出し、②①①着と上昇気流に乗っているジュンライトボルト。前走のシリウスSは、先行勢を見る位置から、3コーナー過ぎで一気に進出して先頭に立つというやや強引な競馬だったが、直線も踏ん張り通した。ここも思い切ったタイミングで仕掛けられれば、チャンスはありそう。
★相手=タガノビューティー
勝ち星からは1年半ほど遠ざかっているタガノビューティー。前走の武蔵野Sこそ6着に終わったが、掲示板内には安定して食い込んでいる。近走はマイル以下を主戦場としているものの、1800〜1900メートルでも3戦して①②③着と好走歴あり。末脚が活きる展開になれば、出番があってもいい。さらに、左回りのダートでは【6・5・4・3】と、8割以上で馬券圏内に入っている点も見逃せない。
★相手=シャマル
前走の南部杯は、勝ったカフェファラオから0秒1差の3着と健闘したシャマル。初のマイル戦にも対応してみせた。今回はさらに距離延長となる1800メートルだが、父が2000メートル前後のダート重賞を勝ちまくったスマートファルコンなら、こなしても不思議ではない。過去8年、南部杯からここに臨んだ馬は【2・2・1・5】と半数が馬券圏内に好走している。新たに川田騎手を鞍上に迎え、陣営のやる気も感じられる。
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