エンタメ

LiLiCo☆肉食シネマ~『ブラックアダム』/12月2日全国ロードショー

Ⓒ2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & ⒸDC Comics
Ⓒ2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & ⒸDC Comics

『ブラックアダム』
監督/ジャウム・コレット=セラ
出演/ドウェイン・ジョンソン、ピアース・ブロスナン、サラ・シャヒ、ノア・センティネオ、オルディス・ホッジ、クインテッサ・スウィンデル
配給/ワーナー・ブラザース映画

ヒーローものの大作が来ましたよ! いや、正しくはアンチヒーローものです。

スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなど、ちょっぴりダークな作品を次々と生み出すDCコミックス。やはり大人の心をも揺さぶる魅力がありますね。

もちろんマーベル作品も好きですが、DCは子供の頃のトラウマから抜け出せなかったり、大切な人を亡くして落ち込んだりするなど、とてつもなく闇は深いけどハマる。

今回紹介するのは『ブラックアダム』。5000年の眠りから目覚めるアンチヒーローが、現代でどう戦い、どう暮らしていくのか。真面目にカッコつけようとして逆にカッコ悪くなる瞬間など、そんなユーモアもあって、クスッと笑えます。

かつてブラックアダムの息子は、自らの命を犠牲にして父親を守り、その力を託した。果たして、息子の命と引き換えに手に入れた〝呪われた力〟を、どのように使って戦うのか。これが物語の幕開けなので、前知識がなくても大丈夫。

この作品のために鍛え上げた筋肉

また、今作ではブラックアダムの他にも個性的なヒーローが続々と登場します。昔からの映画ファンにとっては泣いて喜ぶ、ピアース・ブロスナンがドクター・フェイト役に! ピアースといえば、テレビドラマ『探偵レミントン・スティール』が有名。実は、あの頃から私は「ブロスナンは絶対に007をやるぞ」と言っていたくらい、魅力的な俳優です。今回は、冷静だけど人情深いヒーローを演じます。他にもホークマンや、アトム・スマッシャー、サイクロンと、とにかくスクリーンは華やか。特にサイクロンは嵐を操り、くるくる回る彼女は〝美〟そのものです。

さて、主役のブラックアダムを演じたのはドウェイン・ジョンソン。もちろん、元プロレスラー『ザ・ロック』としても有名で、その鍛え上げた筋肉を存分に見せつけてくれています。

聞けば、もともとすごい肉体なのに、この作品のためにさらに鍛えまくって、途中で衣装を作り直さなければいけなくなったとか。コスチュームに筋肉が大きく見えるパッドなどは一切使用していない本物です。私、アメリカまで行って実際に触らせていただきましたので保証します。

10年以上もこの作品に関わって、だいぶ遅いイメージがあるかもしれないけど、スーパーマンや他のヒーローたちがいてこそ、ブラックアダムの存在の大きさが際立つ。今のタイミングで映画化できたのがとても良いと、ドウェイン本人もおっしゃっていました。

LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

あわせて読みたい