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北海道・ニセコが「ホテルバブル狂乱」!? 円安を追い風に10億円超物件も売れる

Potus
(画像)Potus/Shutterstock

北海道のスノーリゾート・ニセコには、夏はトレッキング、冬は世界屈指のパウダースノーを求めて世界中から観光客が押し寄せる。そのため、コロナ禍で外国人客は激減したものの、止まらない円安が追い風となり外資による不動産バブルが続いているのだ。

「ニセコリゾート周辺は今も不動産価格が上昇し、投資目的の外国人富裕層からの問い合わせが殺到している。スキー場やホテルを買収したいという話もあるほどです」(不動産ブローカー)

ニセコの中心部にあたる倶知安町ひらふエリアを筆頭にハイアットやリッツカールトンなどの高級ホテルやコンドミニアムの建設が相次ぎ、2023年には高級リゾートホテル『アマン ニセコ』も開業予定だ。

「加えて不動産バブルで50平米以下の別荘やコンドミニアムの販売価格も1億円を超え、坪単価は750万円〜850万円にまで上昇している。売れ筋は10億円以上の高級物件で、香港や台湾、中国本土の富裕層が購入しています」(不動産業者)

ニセコの次は富良野か

また、周辺もインバウンドの恩恵にあずかり、ニセコ町にあるコンビニではアルバイトを時給1600円、社員を29万円の初任給で求人募集。さらに、周辺の食料品店では神戸牛や高級シャンパンのドンペリニヨンが飛ぶように売れているが、実はこのニセコバブルは道内の別の地域にも波及しているというのだ。

「一昨年から海外投資家らが関心を示しているのが富良野市です。ドラマ『北の国から』の舞台で知られる観光地ですが、2015年ごろから不動産価格が上昇し、今では1億円超えの高級コンドミニアムがかなり売れています」(前同)

香港の投資家は「ニセコの3分の1以下で買える富良野の不動産は、さらに値上がりする可能性が高い」と語るが、そのうち北海道に日本人が住めなくなるエリアができてしまうかも…。

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