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環境活動家グレタ・トゥーンベリ発言の波紋~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

地球温暖化を食い止めるために15歳で自ら声を上げた環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、「すでに(原発が)稼働しているのであれば、それを停止して石炭に変えるのは間違いだと思う」と発言し、波紋を呼んでいる。

脱原発に揺れるドイツではこれを「原発擁護発言」と受け取り、原発推進派は手のひらを返したように「グレタ支持」に回った。日本の原発再稼働派も勢いづくのか。

石炭消費量7割の中国とインド

「原発と脱炭素は『脱石炭』では親和性があるものの、福島&チェルノブイリ原発事故などから安全面や核燃料廃棄物処理問題なども危惧されていて、人類にとってどちらがいい選択かを迫られそうです。また単純に二酸化炭素を排出する、しないだけで温暖化対策を語ることの危険性も考えるべきでしょう」(環境ジャーナリスト)

実際、世界の石炭消費量の7割近くを占める中国とインドでは、石炭火力発電所の新設が止まらない。中国が2025年までに承認する新規発電所の数は、米国などの全発電所数を上回ると予想されているほどだ。

日米欧ばかりを標的とする「グレタ節」も中印に目を向けるべきかも。

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