「エンゼルスは、現時点で大谷放出の意思なし」――。ナミシアンGMが大谷をトレードしないと名言した。
大谷翔平の去就問題に関する〝新情報〟が出た。アメリカ、ニューヨークの放送局『SNY』は、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツなど複数球団が大谷獲得のトレードを申し込み、エンゼルス側がその交渉に応じていないことを伝えていた。
交渉の余地ナシ。しかし、それは〝建前〟でしかないようだ。
〈エンゼルスは大谷との契約延長を目指すが、キープできなかった場合は来季7月のトレード期限に合わせて放出する方向と、他球団は認識している〉
エンゼルス売却の一報が伝えられたのは、今年8月。大手企業、投資家などが興味を示しており、売却額はMLB史上最高額となる30億ドル(約4400億円)に上るといわれるが、「新オーナーが決まるのは2023年ペナントレースの開幕後」との見方もされていた。
「大谷の新年俸が公表されました。23年のみの『1年3000万ドル』(約44億円)。具体的な金額が出たことで、来季開幕後と見られていた新オーナーの決定時期が早まりそうです」(米国在住ライター)
安値で球団を買うには…
球団売却の話も大谷がキーマンになる。
これから、MLBではFA選手やトレードなどの交渉も行う「ウインターミーティング」が開催される。それに先駆けて、「大谷の新年俸が分かった。これで交渉しやすくなる」という声も広まっていたのだ。
「MLB各球団では、あらかじめ補強費に充てる予算やチーム総年俸が決められています。大谷の年俸が分かり、獲得を狙う球団にとっては交渉がしやすくなりました」(同)
それだけではない。米経済誌『フォーブス』などによれば、現オーナーのアルトゥーロ・モレノ氏がエンゼルスを買収した2003年の値段は、1億8400万ドル(約252億円)。現在は「少なく見積もっても25億ドル(約3423億円)」だという。
「大谷の新年俸が分かり、チーム総年俸など球団維持費にも目処が立ちました。売買交渉が一気に進みそうです」(同)
オーナー側は二刀流のブランド力で1ドルでも高く売りたいはず。入札する側は「3000万ドルで大谷をコレクションできる」とし、2024年以降に結ばなければならない〝新・新年俸〟にしても、チケット収益などを天秤に掛けて検討できる。儲けが少ないと思えば、トレード放出するだけだ。
新年俸の公表により、すべてが加速しつつあるのだ。
「入札予定者が裏で手を回し、他球団に今オフ中の大谷獲得を加速させるかも。そうしたら、安値でエンゼルスが買えます」(同)
大谷は野球に専念できるか?
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