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大相撲九州場所・御嶽海と正代が狙うは優勝のみ!? それぞれの復帰の可能性

相撲のぼり
相撲のぼり (C)週刊実話Web

大風呂敷を広げるのもほどがある。先場所(9月場所)、そろって4勝11敗と大負けし、1人は大関から陥落、もう1人は5度目の大関カド番となったのが、御嶽海と正代だ。

「歴史をひも解けば、上には上がいるもので、2016年夏場所に当時大関だった横綱の照ノ富士が初日、2日目と連勝したあと、千秋楽まで13連敗した例がある」(大相撲担当記者)

その2人が、11月13日から福岡市の福岡国際センターで始まる九州場所では優勝を狙っているというのだから恐れ入る。

まず正代は、この1カ月余り針のムシロの上にいるようなものだった。

「10月23日に延び延びになっていた大関昇進披露パーティーを開いたものの、来賓、ゲストの祝辞は叱咤激励一色。八角理事長からも『いまの正代が(大関の)境地に達しているとは思わない。大関の地位の責任と緊張感、誇りを実感してほしい』と公開説教を受けていた」(後援会関係者)

大関復帰には10勝以上

これには、さすがの正代もこのままではいけないと強く思ったのか「応援は力になる。(九州場所では)優勝争いを先頭で引っ張りたい。このパーティーに来てよかった、とみんなが思えるように頑張りたい」と、まさかの優勝宣言まで飛び出したのだ。

大風呂敷では、御嶽海も負けていない。先場所後の横綱審議委員会でも、ふがいない負け方が目立った御嶽海に対する風当たりは強く、「小結まで落としてもいいのではないか」という意見もあったほど。

今年初場所後に大関に昇進したときは、次期横綱の声もかかっただけに、まさに屈辱的。それだけに、2ケタ、10勝以上すると自動的に大関に復帰できる九州場所に賭ける思いは強い。

「今年は本当に怒涛の1年だった」

と波乱に富んだ1年を振り返った御嶽海は、10月初めに3年ぶりに帰郷した長野県上松町で、

「自分の相撲は気持ち一つ。九州場所は全勝優勝する気持ちで臨みたい」

と、こちらも高らかにリップサービスした。

「口は禍の元」にならなければいいが…。

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