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純利益が30年分!? 「商船三井2021年」~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

日本郵船、川崎汽船と並ぶ日本の3大海運会社の一角「商船三井」の2021年度決算の純利益が、なんと前年比787%増となり、配当金も約8倍に跳ね上がった。

同社は東証プライムに上場している日経平均株価の構成銘柄の一つだ。連結純利益、連結売上高および時価総額で業界2位。

「橋本剛社長は『1年で過去30年分稼いだ』と豪語しましたが、純利益7000億円の分配について非常に悩んだようです。ボーナス、配当などは、それなりに支給されました。ただ海運業の業績はグローバル経済の影響が大きく、社内には、今後の景気後退は避けられないという危機感も」(経済ライター)

ウクライナ侵攻が今度の財運に響く…

同社はLNG(液化天然ガス)輸送および海洋事業の分野に強みを持つ。

「それだけにロシアのウクライナ侵攻は、今後の業績に大きな影を落としそうです。〝勝って兜の緒を締めよ〟ではありませんが、今回の好業績をM&Aによる事業拡大に充て、積極的な買収攻勢を仕掛けようとしています」(同)

同社の海上コンテナには「アリゲーター」が描かれている。ガブリと飲み込まれるのは、どんな会社や部門だろうか。

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