お笑いタレント・加藤浩次がMCを務める朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)の報道姿勢に、吉本興業側が不信感を抱いているという。来春の番組終了が現実味を帯びてきた。
「『スッキリ』は視聴率低下による打ち切り説が何度も流れましたが、昨年7月のアイヌ民族差別表現に続いて、今年6月にはペットサロンに預けられた犬がシャンプー後に死んだ問題を報じたことをめぐり、放送倫理・番組向上機構(BPO)で審理入りになった。吉本幹部は〝情報番組が二度もBPO審理入り。本来なら打ち切りですよ〟と呆れています」(消息筋)
6月下旬の段階で『スッキリ』の視聴率は、トップの『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に大きく水をあけられ、『めざまし8』(フジテレビ系)にも肉薄されている。もはや3位転落も「時間の問題」と苦戦を強いられているのが現状だ。
吉本の闇営業問題を執拗に報道!?
先の吉本幹部が指摘するように、情報番組が1年に二度のBPO審理入りは致命的。しかし、吉本と『スッキリ』には、ある因縁が渦巻いていた。
「2019年に発覚した吉本芸人による闇営業問題ですよ。吉本サイドは『スッキリ』の姿勢に不信感を持ったんです」(放送関係者)
闇営業問題では、吉本所属の宮迫博之(当時)、田村亮(同)らが多数関わっており、宮迫と田村が独自で会見を行ったことから騒動に発展した。
さらに当時、吉本に所属していた加藤は『スッキリ』内で吉本の会社体制を批判。「このままの体制が続くんだったら、この会社を辞める」と大見得を切ったのは記憶に新しい。
「その直後、加藤は吉本の大﨑洋会長と面談して、トーンダウンしたことで闇営業問題は収束すると思ったんですが、『スッキリ』では長期にわたって吉本問題を取り上げた。もし、闇営業問題がバーニングプロダクションといった東京の大手プロだったら、執拗にやらなかったはず。偏った報道姿勢には、社員からも吉本に同情する声が上がっていた」(日テレ関係者)
昨年3月、吉本は加藤との専属エージェント契約を終了。来春、17年の歴史に〝スッキリ〟幕を閉じる?
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