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JRA重賞『菊花賞』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

(C)JRA
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ついに当たった! 連敗のトンネルからようやく脱した! 秋のGⅠ第2弾の秋華賞であった。文中で「オークス2着、紫苑S勝ちの坂井スタニングローズを1番手に」「買い目は⑦⑧⑨⑩のボックス馬連&3連複」「⑦からは厚め。トリガミ覚悟、まずは当てること!」と記し、その通りとなった。

馬連、3連複とも千円前後のシブい配当で、⑦から厚めとはいえ余計な馬券も買っていた分、収支的にはトントン。利益減とはいえ、やっと〝不的中地獄〟に歯止めを素直に祝おう。さあ、ここから反転攻勢だ!

それにしても、今年のGⅠ戦1番人気苦戦は継続中で、ルメール騎乗の二冠馬スターズオンアースの三冠ならず。痛恨の出遅れが響いて惜しい3着とは、祟られているのかね。一方、GⅠ初制覇となった若武者・坂井瑠星はお見事! 名前も、度胸も、ルックスも良い。スター騎手になれる条件を満たしている。

先週に続き、プロ野球の話題を少々。〝借金チームの阪神がセ代表を争っていいのか問題〟は、スワローズが虎を3タテして、とりあえず今季は一件落着だが、来季から一考の余地アリだろう。

閑話休題。今週は菊花賞。今年の菊は〝乱菊〟のニオいがプンプン。秋華賞が3、2、1番人気の堅い決着だっただけに、その反動がありそう。ここ10年を見ても、秋華賞が比較的平穏な年の〝菊〟は荒れ模様。1番人気はほとんど苦戦し、たとえ1着でも2、3着が二桁人気(17年)なんてこともあった。おまけに今年は皐月賞馬もダービー馬も、その2着馬も不参戦の異常事態ゆえに、押し出される形となる1番人気馬には眉に唾をつけたい。

その〝魔の1番人気〟には松山ガイアフォースが濃厚か。セントライト記念を快勝し、連帯率10割、主戦の松山がずっと離さない。父キタサンブラックとの父子制覇もかかっているとなれば、無理もないか。しかし、ここは無視とはいかずとも軽視したい。印で言うなら△ってヤツ。ご贔屓松山騎乗なので、少し気が引けるが…。

“映画連想馬券”はビクターモアから厚めに勝負!

代わって本命は、おそらく2番人気だろう田辺アスクビクターモア。出走馬の中で皐月賞、ダービーともに最先着で実力は一番。神戸新聞杯馬の鮫島駿ジャスティンパレスは長距離も良さそうで対抗に。この2頭はともにディープインパクト産駒。今年でラストクロップでもあり、〝ディープ産駒ここに在り〟を見せつけてくれるはず。そうなると同じくディープ産駒の池添プラダリアもね。神戸新聞杯惨敗で人気急落、来ればオイシイ。あるぞ、ディープ丼、ディープ・トリプル丼! ちなみに抽選組にディープ産駒が3頭いたが、すべて抽選漏れ。上記3頭を目立たせるサインか?

そして、〝菊〟と好相性の福永が乗るセレシオン。こちらも近年非重賞組では相性の良い阿賀野川特別経由だし。神戸新聞杯組では2着の武豊ヤマニンゼストより3着の吉田隼ボルドグフージュを選ぼう。この5頭の馬連ボックスをまず。ちなみに〝サイン馬券〟では、皇室に興味はないが、〝菊〟だけに、上皇后の美智子さまが20日に88歳になられたので、8-8がクサい説も。本当か?

あとはアスクビクターモアから、△印に止めたガイアフォース、セントライト記念4着の幸セイウンハーデス、それと、春には馬券的にお世話になった岩田康ビーアストニッシドをどうしても切れない。皐月賞以降いいとこナシ、なのは百も承知で、未練なり!

さて〝映画連想馬券〟だが、アスクビクターモア(同馬主アスクワイルドモアも出ているが)から『モア』(69年)を。ヒッピーのパーティーで知り合った美女に魅せられ、やがて麻薬で破滅してゆく青年を描いた刺激作で、問題のパツキン美女役のミムジー・ファーマーが当時話題になった。悪女的なムードを醸し出さず、実は冷酷、というキャラは〝悪女好き〟のストライク・ゾーン。脱ぎっぷりもいいし。最近リバイバルされたので、ご興味があればドウゾ。

買い目は、まずアスクビクターモアからは厚めで③④⑭⑰⑱馬連&3連複ボックスで、⑭から①⑥⑩へ馬連。③⑭縛り、⑭⑰縛りで各々①⑥⑩へ3連複を。ビクターモア=〝勝利者(馬券)をもっと〟は、今の私の正直な気持ちです。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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