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『冒険少年』『クレイジージャーニー』の“やらせ番組リレー”でTBSにツッコミ殺到

松本人志、あばれる君
松本人志、あばれる君 (C)週刊実話Web

10月17日にTBS系で『アイ・アム・冒険少年』の恒例企画「脱出島」と、3年ぶりにレギュラー放送が復活した『クレイジージャーニー』が、それぞれ2時間スペシャルで放送された。

共に「やらせ」が問題視された番組で、それを続けて放送する〝やらせリレー〟に、ネット上には「TBSがクレイジー」との声も上がっている。

《冒険少年→クレイジージャーニーのリレーはマズいだろ》

《TBSのクレイジージャーニー復活したけど、何かヤラカシタんだったよね、何だっけ? つか、TBSって冒険少年でもヤラセとかしてなかった?TBSってやっぱいまだにアレだよね》

《折角の復活前にやらせ疑惑の総合商社こと冒険少年wさすが赤坂のクレイジーTBS》

《続けてやらせ番組。ていうかドッキリ系の番組もやらせ要素たっぷり。とくにTBSは多い。なんならプレバトも》

TBSの「戦う姿勢」

先にやらせが発覚したのは『クレイジージャーニー』だった。2015年4月からレギュラー放送が開始されると、その道のエキスパートたちのクレイジーぶりが話題となり、熱狂的なファンが続出。「ギャラクシー賞」や「放送文化基金賞」を受賞するなど、業界内外から高く評価された。

しかし、「爬虫類ハンターの企画で、スタッフが事前準備した生物を使って捕獲シーンを撮影した」という理由で、19年9月に番組終了。同年11月にはBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りも明かされ、「復活は不可能」とされていた。


この反省がまったく生かされることなく、今年1月には『冒険少年』の「脱出島」でやらせが発覚。絶対王者・あばれる君が無人島で「自力」で作ったとされるイカダの制作をスタッフが手伝っていたことや、「人力」で漕いで島を脱出するはずのイカダを船で牽引していたことなどを『週刊文春』にスクープされたのだ。


スポーツ紙の記者が言う。

「いずれも番組コンセプトの根幹を揺るがすやらせで、通常なら〝局の黒歴史〟として再放送や特番などでの映像の部分使用すらできなくなるケースです。ところが、『冒険少年』は〝当番組は大自然を舞台に、番組が設定した環境の中でさまざまなミッションに立ち向かい、時にはスタッフと力を合わせながら、全力で頑張る出演者の勇姿を楽しんでいただくアドベンチャーバラエティーです〟との説明をしただけで、しれっと続行。『クレイジージャーニー』もスタッフを一新し、21年5月に2時間特番を放送。動画配信サービス・Paraviでの配信も再開するなど、慎重に様子を見た上で、レギュラーとして完全復活させたのです」

TBSは、「致命的」とされるやらせが指摘された番組を、なぜ存続させることができたのか。

「視聴者から復活を望む声が殺到していたんです。最近のTBSは、企画によっては批判もされる『水曜日のダウンタウン』で、相変わらず攻めた企画を連発。『サンデー・ジャポン』で爆笑問題の太田光が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対する発言で炎上しても、それを逆手にとるような討論を放送するなど、コンプライアンスでガチガチに縛られているテレビ業界に挑戦するような姿勢を見せている。それはそれで、視聴者は高く評価しているんだと思いますよ」(同・記者)

だからといって、わざわざ〝疑惑の番組〟をリレーで放送するのはどうかと思えるが、これもTBSの「戦う姿勢」なのかもしれない。

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