ダート競馬の祭典『JBC』(11月3日、盛岡・門別)まで残り1カ月を切り、最も重要な前哨戦『第35回マイルチャンピオンシップ南部杯』(JpnⅠ)が10月10日、盛岡競馬場で開催される。
優勝馬に優先出走権が与えられる「Road to JBC」は4つのレースで成り立っているが、当レースが最終戦。1着馬にはJBCスプリントまたはJBCクラシックの優先出走権が与えられるとあって、全国からトップホースが集結する。特に、今年のJBCは同じ盛岡競馬場での開催で、例年以上に大きな意味合いを持つ前哨戦となる。
JRAとの交流戦になって以降、連覇した馬が6頭。昨年のアルクトスは2019年2着の後、20年・21年と連覇、ブルーコンコルドは06・07・08年と3連覇を成し遂げ、エスポワールシチーは09・12・13年と3勝を挙げている。
JBCの前哨戦という位置づけが色濃くなってしまっているが、それ以前から日本の秋のダートのマイルチャンピオン決定戦として定着しており、勝ち馬にはトウケイニセイ、ホクトベガ、メイセイオペラ、アグネスデジタル、アドマイヤドンなど、中央・地方を問わずその時代をけん引した名馬の名前がずらりと並び、そのレベルの高さはJBCにも引けを取らない。
名誉ある南部杯の勝ち馬に、その名を刻むのはどの馬か。最終決戦に注目だ。
「鎌倉記念」は北海道所属馬を狙え!
さて、次世代のスターホースたちが熱戦を繰り広げる、「2歳チャンピオンシリーズ」。シリーズ4戦目となる『第21回鎌倉記念』(SⅡ)が12日、川崎競馬場で開催される。
北海道所属馬の勝率が高く、21年シルトプレ、20年リーチ、16年ストーンリバー、13年ニシノデンジャラス、11年ニシノファイターが優勝しており、中でもニシノファイターは9番人気での圧勝劇だった。
また21年のシルトプレは、今年の北斗盃と北海優駿を勝ち、18年の2着リンゾウチャネルは、史上5頭目の北海道三冠馬に輝き、19年2着のアベニンドリームは、翌年の北海優駿を優勝している。
レベルの高い北海道所属馬は、人気の有無にかかわらず狙ってみても面白い。
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