フジテレビが混迷を極めている。今年4月にスタートしたばかりの情報番組『ポップUP!』の打ち切りが電光石火で決まったのだが、新番組の内容や番組MCなど核となるものが一切決まらないというのだ。
「7月の編成会議で『ポップUP!』の打ち切りが決まった。本来なら秋の改編で新番組を立ち上げる予定だったんです。しかし結局、旗は振っても誰もついてこない。リストラをしたため、優秀な局員がみな辞めてしまった。そもそも、いまのフジ局員には視聴率の取れる新番組を立ち上げる能力がないんです。結果、どこぞで見たパクリ番組ばかりが横行するわけです」(業界事情通)
フジ上層部が半年足らずで打ち切りを決定した理由は、一向に上向かない番組視聴率に尽きる。
「同時間帯では万年最下位。驚くのは無名タレントや制作ディレクターが登場するテレビ東京の『昼めし旅』にも惨敗していること。視聴率が取れないため、全国放送のスポットCMが数十万円単位(他局は100万円以上〜)で打てるのは魅力的ですが、それを差し引いてもテレ東より視聴率を取っていないから、スポンサーが裸足で逃げ出してしまうんです。結果、番宣など自社広告を垂れ流す事態に陥っている」(同)
後枠は“トークバラエティー”!?
ちなみに、直近の世帯視聴率を見ると、9月8日のトップはテレビ朝日『大下容子ワイドスクランブル』6.3%。2位日本テレビ『ヒルナンデス!』4.7%。3位TBS『ひるおび』4.6%。4位テレ東『昼めし旅』2.1%。5位フジテレビ『ポップUP!』1.7%。
最下位は『ポップUP!』の指定席で、目も当てられない状況なのだ。
すでに局内では「ドラマなどの再放送枠に転換した方が視聴率が取れる」と言った声が数多く聞かれる。
そもそも、なぜ新番組を10月から始めることができなかったのか?
現在、フジサイドは『ポップUP!』の後枠についてトークバラエティー番組にする方向で企画を進めているという。ところが…。
「最有力候補の中居正広が答えを保留したままなんです。フジ側は1本当たり120万円を提示したが、色よい返事は得られていないようです。そもそも、最近の中居はかつての勢いが感じられない。加えて、芸能人から『フジの昼枠はいまや死に枠』と恐れられている。万が一、中居が番組MCを受けて視聴率が『ポップUP!』並みに低迷したら、中居のタレント生命は完全に終わってしまう。本心は、フジと心中したくないと考えているようですね」(芸能プロ関係者)
いまこそフジテレビは原点に返り、タレントに頼らず企画で勝負する時期に来ているのではないか。
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