社会

摘発相次ぐ令和の“乱交パーティー”コロナ禍でSNS駆使して乱れまくり…

(画像)Cast Of Thousands / shutterstock

聖職者も一皮むけば〝性のけだもの〟か――。

神奈川県警少年捜査課と磯子署は8月9日、乱交パーティーで女子高校生に淫らな行為をさせたなどとして、東京都杉並区に住む医師(34)を児童福祉法違反(有害支配)と児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕した。

また、乱交パーティーを主催した自営業の男(31)をはじめ、客の僧侶(37)や中学教諭(29)ら7人も同法違反容疑で追送検・書類送検した。

6月12日には静岡県湖西市の宿泊施設で、120人規模の乱交パーティーを主催したとして、千葉県習志野市の自称自衛官の男(54)と同県船橋市の自称看護師の女(51)が、静岡県警に公然わいせつ幇助の疑いで逮捕されている。

新型コロナウイルス感染の第7波が猛威を振るう中、乱交の摘発が相次いでいる理由を風俗ライターの東出タクミ氏が解説してくれた。

「乱交が気軽になったからでしょうね。昭和の時代から平成の中期ごろまで、乱交は〝業者〟と〝素人〟が棲み分けされていました。業者のケースなら参加者は2~5万円を支払い、ビジネスホテルの一室で雇われた風俗嬢などプロが相手をしていた。いわば裏社会のしのぎでした。新聞の三行広告で客を募っていることもありましたね」

素人参加型の乱交パーティーは、パートナー交換を趣味としたカップルや夫婦などが中心となり、完全会員制で行われていた。参加者は乱交に興味津々の欲求不満か、複数プレイに興奮する変態が多かった。

ところが、スマートフォンの普及によって、パンドラの箱が開いたという。

「かつての乱交マニアたちは人づてやインターネット掲示板で連絡を取り合っていましたが、近年は匿名でやり取りできるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に代わりました。即時性が強く未読、既読が分かりやすいので、思い立ったらすぐ開催につなげられる。SNSの多くはボタンひとつで簡単にリスト化が可能なので、メンバーを一括管理できるようになったのも大きいでしょう」(東出氏)

“男女の接触”に積極的な未成年…

乱交の募集や応募が容易になったからこそ、危険な遊びの敷居が低くなり、未成年が紛れ込む余地が生まれたとも言える。

「ハプニングバーは入会時に年齢確認を必ず行います。しかし、SNSの場合、主催者側は応募者が申告してきた名前や年齢をそのまま信じるしかない。ただ、今回の乱交事件では、事前に〝JK参加〟を謳っていたそうなので、主催者側も知っていたのでしょう。SNSには〝男女の接触〟に積極的な未成年がたくさんいるのも事実。うまく利用したのでしょうね」(東出氏)

何度か乱交パーティーに参加するうち、主催者と親しくなったというA子さんに話を聞いた。彼女によると「主催者は定期的に新規参加者を募り、収入を自身の借金返済に充てていた」という。

「新規参加者の料金は2万5000円~3万5000円程度でした。一般女性の参加費はゼロ。事前に写真を送ってもらい、建前上、電話で軽く面接していました。よく私たちに『容姿はともかく、人並みの清潔感があれば大丈夫』と話していましたね。集客のためにお金を支払って艶系女優を呼ぶこともあり、これで単独男性を50人集めて、一晩で100万円近く稼いだこともあったそうです」

女優たちも、くだんの未成年も、集客のための〝目玉商品〟というわけだ。前出の東出氏いわく、最近はこの手の〝半業者〟による乱交パーティーが増えているという。

趣味嗜好に合わせて選べる時代に…

「好き者男が自分の〝割り切りフレンド〟や友人たちを誘って、まず1回乱交を開催する。その画像や動画をSNSに投稿して新規参加者を募れば、応募が殺到します。お堅い職業ほど、乱れたくなるのでしょう(苦笑)。乱交の会場も、以前はシティーホテルのスイートルームやハプニングバーを借りていましたが、最近は格安で一軒家や別荘を借りられるサービスがあります。家主と鍵を無人でやり取りできるので、あとはもうやりたい放題ですよ」

試しにSNSで「乱交募集」と検索したところ、数え切れないほどの乱交主催サークル、個人的に彼女や妻を貸し出すアカウントが出てきた。摘発が相次いでいるのに、その勢いはとどまる様子がない。

「若い女性がたくさん参加するパーティー以外では、平日の昼間に開催され、30~50代の既婚女性が参加する『不倫乱交』が人気です。体重100キロ近い女性が集まる『豊満乱交』や参加者が全員男性の『女装乱交』など、変わり種もあります。今や乱交は誰でも参加できる上、趣味嗜好に合わせて選べる時代になったと言えますね」(東出氏)

しかし、いくらSNSは匿名性が高いとはいえ、やはり大々的に募集すれば足がつく。前出のAさんは乱交パーティーの危険性についても話してくれた。

「応募が多過ぎたときは、外見で足切りされることもある。落とされた人が逆恨みして、通報から逮捕なんてケースは多々ありますね。また、性病検査なんてしていない参加者が大半なので、参加した20人が梅毒に感染したこともありますよ」

もちろん、乱交を主催すれば公然わいせつ幇助、すべてを露出していれば公然わいせつ罪になる。高い興奮には高いリスクが付きもの。それでもあなたは乱交したいですか?

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