ロシア生まれの作家、ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』(1955年刊)がスタンリー・キューブリックによって映画化され、成熟した女性とは違った少女の危うさが注目された時代。当時の『週刊実話』は、少女から大人のオンナになろうとするアイドルたちを追っていた。
●昭和57年2月18日号掲載『ヤングもアダルトも“おお!!ロリータ”』(4)年齢・肩書等は当時のまま
デビューしたのは四年前、同期に竹内まりや、桑江知子、井上望、松原のぶえらが居たが引退したり、サッパリ売れなくなったりしているなかでひとり健在ぶりを発揮しているのが倉田まり子(21)。
「アイドルふうに売っていましたが、シッカリした歌唱力もあり、陽気な明るさが、ヤングにウケ、支持されたと思う。でなければとっくに消えていたでしょう」(キング宣伝部・Sさん)
まり子チャンの場合は、なんといってもその明るさが身上。
デビュー早々のころ、まだあどけなく、セーラー服を着てラジオ局へ出かけたりしていたものだ。
「なんというか、南国の空を思わせる明るさがあるんですね。だから、部屋へ入ってきたとたん、あたりがパーッと明るくなる。それが、われわれに私設応援団の役目を果たさせた。ところが、近頃はお色気が急増、グッと女っぽくなりました。側に寄ってこられると、ゾクッとするときがあります。できることなら、一晩お願いしたいなあーなんて妄想にかられることもある。正直な話。エッチな話も平気でするようになりました。もう、おとなですね」(ラジオ・ディレクター)
いつまでもカワイ子チャンではなく、妙に色っぽくなったと証言するものは他にも居る。
「スタジオへきて、“よろしくお願いします”ってあいさつするとき、妙にセクシーさが感じられる。いままでなかったんだけれど、昨年の秋頃からかな。ひょっとすると恋人でもできたんじゃないかな!?」(テレビ局アシスタントディレクター)
変なカングリも出る最近のまり子チャンの様子なのだ。
畑中葉子以上のポルノ女優に
そのまり子チャンの最大のセクシー度は、のびのびとした肢体にあるともいう。
だから、めったに、ステージではワンピースの長いものは着ない。ミニである。いっときミニ・スタイルは売れた。
ピンク・レディーが売れたのも超ミニのおかげだった。いまでもミニを愛用している由美かおるに「お色気タレント」の名がかぶさるのもそのおかげ。
由美→ピンクの延長線上にあるのがまり子チャンといえる。
「まり子チャンのミニ姿が大好き。足もきれいだし、スゴク、とってもセクシーなんだな。目線はきまって股のところにいっちゃいます。オレの身体の下半身はカーッと熱くなっちゃうけど」(K高校・T君)
ピチピチしたミニスタイルに悩殺されてしまうというが、これはヤングだけでなく、大のおとなも同じ思いらしいからまり子チャンの魅力も大変なもの。
「いやあ、先日もテレビ出演のときに、ミニスタイルを下からアップで撮りたいという欲望にかられまして弱りました。ここだけの話だが、ムキムキして、全裸で愛したいという思いがつねにあります」(テレビ朝日スタッフ)
いやはや、ここまで迫られてはまり子チャンも絶体絶命。
そうかとみれば、もっとドキッとさせられる事をいう者も。
「近ごろ、グッと、セクシー度が上昇してきました。いまがチャンスですね。ミニスタイルなんてお払い箱です。超ミニの水着でバンバン露出させます。折を見て、当然のようにヌードです。ウワーッと、ファンが騒ぎますね。肢体が素晴しいところへもってきて、時折みせる表情が大変にエロチック。これを見逃がす手はない」(大手プロダクション・Y氏)
ポルノ映画にまで進出させたいといっているほどだ。
歌手からポルノ女優に転じて成功した畑中葉子よりも売れるだろうという。
こんなおとなたちの不純な考え方よりも、ヤングのほうはまだ純情だ。
「色気の増したことは事実ですね。だが、大事なことは、まだバージンの香りを残していることです。これが青い性としての魅力を発揮している。それとチャーミングな表情。ヤングの間で人気なのもよくわかる」(音楽評論家・S氏)
まり子チャンのサイズは身長162センチ、体重46キロ。上から83—58—84。プロポーションも素敵なのだ。
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