2年前に後輩へのパワハラ問題でテレビ界から干され、所属の『松竹芸能』を追われたお笑いコンビ『TKO』の木下隆行に続く不祥事だ。相方の木本武宏が、7億円投資トラブルを引き起こしたのだ。
被害者は芸人仲間だけでなく、一般人にも投資を募っていたことが明らかになり、今後、事件化する可能性も出てきた。
「投資トラブルが発覚した段階で、木本は松竹芸能を退社しましたが、芸人仲間の『平成ノブシコブシ』吉村崇が約5000万円投資。他にも、芸人や一般人の被害者が何人もいる。木本が金を預けて運用していた男性2人は無登録だったことから、貸金業法違反や詐欺の疑いもある」(事件記者)
木本は数年前からグループで金を出し合い主にFX(外国為替証拠金取引)、不動産などへの投資を始めた。木本はもっぱら出資する側だったが、芸人仲間に「儲かる」と働きかけ、積極的に投資の勧誘をしていたという。
「お笑い界の大御所の明石家さんまは今回のトラブルについて〝木本は相方の木下のカムバックで一生懸命頑張っている最中やのに。詐欺するような子じゃない〟とフォローしています。実は、さんまも以前、板東英二に誘われ似たような投資被害に遭っているんです」(吉本興業関係者)
もうタレント生命は終わりか…
板東は2012年に個人事務所が約5000万円の所得隠しを含む総額約7500万円の申告漏れを名古屋国税局から指摘された。その手口が悪質だったことから一時、テレビ界から干された過去がある。
「板東は芸能界を引退した島田紳助さんの財テクの指南役だった。その一方で、さんまや野々村真らに投資話を持ち掛けていた。野々村は約1500万円、さんまはそれ以上だったはず。しかし、板東は投資に失敗し、さんまらは泣き寝入りした」(演芸ライター)
板東の申告漏れ発覚から6年後の18年には、ミュージシャンのGACKTが広告塔を務めたスピンドル仮想通貨(通称・ガクトコイン)が、世界5カ所の仮想通貨取引所に上場した直後、暴落して多額の損失を出す投資家が続出した。
「木本は得体の知れない知人に乗っかり怪しい投資に手を出した。投資には芸人仲間だけでなく、一般人も巻き込んでいる。芸人内の示談では済まされない。本人はお笑いを続けるつもりのようですが、芸能界はコンプライアンスがより厳しくなった。タレント生命は終わりでしょうね」(バラエティー番組スタッフ)
漫才ブームで一世を風靡した『B&B』の島田洋七が、こうクギを刺す。
「芸人が芸に精進しないで目先の金に目が眩んだら、ロクなことにならない」
芸能界から〝TKO(テクニカルノックアウト)〟。
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