テレビ東京系の深夜グルメドラマ『ザ・タクシー飯店』が、来る7月20日、第8話で終了するという。
ドラマは同局の大ヒットグルメドラマ『孤独のグルメ』(主演・松重豊)の後継ドラマともいわれていたが、その評価は得られなかったようだ。
「『孤独のグルメ』は昨年までシリーズ9を放送。シリーズ10を待ち望むファンは多いですが、松重自身が食べるだけの出番を評価していないとされ、節目でもあるシリーズ10で終わってしまう可能性もあります。そこで、『ザ・タクシー飯店』が後継番組といわれていました」(テレビ誌ライター)
『ザ・タクシー飯店』は、個人タクシーの運転手・八巻孝太郎(渋川清彦)が主人公。乗せた客と話の成り行きで、一緒に町中華で食事をするという設定だ。
「毎回、初対面の乗車客と食事をするというストーリーに無理があります。それにお互いを知らないのに、人生を語り合うのも不自然。グルメなのか人情モノなのか不明確で、イマイチ消化不良」(テレビ雑誌編集者)
たった8話での終了は最短か…
しかも〝飯店〟という題名にあるように、客と行くのは中華料理店限定。
「結局、店は毎回変わっても町中華ですから、チャーハン、餃子に始まり、中華麺、餡かけ飯など、目を引く料理がない。町中華なら玉袋筋太郎や高田秋が出演している食番組『町中華で飲ろうぜ』(BS-TBS)という先行番組もあるのが難点」(同・編集者)
『ザ・タクシー飯店』は6月2日に放送開始。毎回1話完結だ。内容に継続性がないので、突然終わっても不思議ではないが、8話での終了は最短と言える。
「テレ東は8話終了のドラマもありますけれど、だいたいが10話。数字が良ければ12話まであります。『ザ・タクシー飯店』は6月、7月のピタリ2カ月。何か見どころがないまま終わる感じ」(グルメライター)
テレビ東京では、もう1作、4月から6月にかけて放送されたグルメドラマ『しろめし修行僧』があった。主演はお笑いトリオ『ハナコ』の岡部大で、こちらは11話まで放送。やはり『孤独のグルメ』の後継といわれていた。
「『しろめし修行僧』は、全国行脚する修行僧が白米に合う最高のおかずを追求する内容です。修行先で妄想恋愛もあり、笑えるドラマ。続編アリでしょうが、ややマニアック。一方、『ザ・タクシー飯店』は内容が狭過ぎ。せめて中華の枠を外して大衆食堂ぐらいにするべき」(同・ライター)
何はともあれ、第2の『孤独のグルメ』を作るのは、なかなか難しい。
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