エンタメ

JRA重賞『函館記念』(GⅢ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
(C)JRA

この時期のハンデ戦は波乱が定番。この函館記念も同様で、過去10年の3連単は、2020年の343万馬券を筆頭に10万円以上の高配当が8回と荒れまくっている。

その最大の要因が、上位人気馬の不振だ。1番人気が【1・0・0・9】、2番人気も【2・0・0・8】と、まったく期待に応えられていない。まずは人気どころを疑うことが、的中への近道かもしれない。

★軸馬=マイネルウィルトス
昨年の函館記念は、中団から流れ込んでの8着に終わったマイネルウィルトス。だが、それ以後の1年間で5戦し、札幌記念4着、アルゼンチン共和国杯2着、目黒記念2着と、GⅡで上位入線を果たしており、成長の跡がうかがえる。前走の目黒記念は、中団から早めに追い上げる形で2着。過去10年、目黒記念ひと桁着順からここに挑んだ馬は【2・1・0・0】と相性は抜群。パワーアップした今なら、昨年の雪辱を果たす可能性は高そうだ。

★相手=サンレイポケット
昨秋は天皇賞4着、ジャパンC4着と、一線級に混じっても遜色ない脚力を示したサンレイポケット。前走の鳴尾記念も、後方からメンバー中最速タイの上がりで3着。勝ちきれない面はあるが、今回の相手なら末脚の破壊力は間違いなく上位だ。ただ、ローカルの小回りは初めて。短い直線で差し込めるかがポイントになってきそう。

★相手=タイセイモンストル
前走の弥彦Sは、好位から直線で抜け出したタイセイモンストル。ゴール前は接戦となったが、叩き合いを凌ぎきった。ここは昇級戦で、ハンデも軽い。前走のようにスムーズに先行できれば粘り込みがある。矢作厩舎は、13年2着のアンコイルド、19年3着のステイフーリッシュと、過去10年で2頭の好走馬を送り込んでいる。

展開不問のアラタに要注目!

★相手=アラタ
4カ月ぶりの休養から復帰後の2戦は、金鯱賞8着、都大路S5着と、徐々に調子を上げてきているアラタ。函館では条件戦ではあるが2600メートルと2000メートルを走って2戦2勝で、3走前の福島記念3着も含めてローカルの小回りコースでは崩れていない。前走の都大路Sは逃げたが、控える形でも競馬はできるタイプ。実力が拮抗していて、展開が読みづらいメンバー構成なだけに、どんな流れや位置取りになっても力を出せる点は心強い。

★相手=スカーフェイス
OP昇格後の4戦は、いずれも重賞で⑤②⑤⑥着と堅実に走っているスカーフェイス。年明けの中山金杯では、ハンデ54キロの後押しもありながら2着に入っている。前走はGⅠの大阪杯で勝ち馬から0秒5差に健闘しており、直線は馬群を縫って追い上げ、メンバー中最速の上がりを計時するなど、ゴール前の末脚は目立っていた。北海道の洋芝は初だが、適度に時計がかかる馬場のほうが力は出せそうなタイプ。5歳以降、3戦連続4着以下がない馬なので、今回は走り頃でもある。

★相手=ギベオン
前走の宝塚記念は10着に敗れているギベオンだが、さすがに相手が強かった。3走前の金鯱賞は5着、2走前の鳴尾記念が4着と善戦しており、ローカルのGⅢなら好勝負必至。過去10年、前走がGⅠだった馬は3頭が馬券絡みを果たしていて、いずれも10着以下からの一変だった。同様のパターンに期待する。

あわせて読みたい