「巨人のプリンス」坂本勇人の故障離脱は、「想定範囲内だった」ということか? 今月6日の東京ヤクルト戦で、坂本が腰を痛めて途中交代。
翌日に登録を抹消、原辰徳監督は「正常ではなかったということ」と詳細をはぐらかしたが、プレー中のアクシデントではなかったようだ。何があった!?
「6日の第2打席で内角球を避ける際に痛めたと聞いていましたが、少し前からおかしかったとの情報も交錯しています」(スポーツ紙記者)
実は、その日の試合前から「おや?」と思う光景は見られた。
まず、20歳の中山礼都が試合前の練習に合流。同日に一軍昇格とはならなかったが、「ポスト坂本の一番手」が合流した日に故障というのは、出来過ぎている。
「翌7日、中山が一軍登録されました。原監督は若手に一軍練習を体験させていますが…」(同)
坂本が途中交代する前のことだ。原監督は阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチと何度も2人でマスク越しに話をしていた。中山の合流もそうだが、首脳陣は〝坂本の異変〟に気付いていたのだろう。
「坂本の離脱後、ショートは増田大輝、湯浅大、中山らが守ってきた。でも、坂本がまた戻ってきたら入れ代わるのだろうが、今回の離脱が今季三度目。四度目は、つまりジ・エンドだよ」(球界関係者)
1人を動かすだけなのに…
2020年シーズン前だった。元巨人コーチでもある伊原春樹氏が2000本安打達成を目前にしていた坂本を訪ね、「3000本を」と激励した。しかし、坂本は「ムリ!」と即答した。心身ともに疲労が蓄積していることをこぼしていたそうだ。おまけに、若手時代から「腰痛持ち」だったのも気になる。
「将来を見据えてのコンバートなら、中山や湯浅を競わせたほうがいい。でも、四度目の坂本離脱を防ぐのが最優先となるので、配置換えが現実的。二塁の吉川尚輝をショートにまわし、坂本を三塁か一塁に…。2、3年前、外野へって話もあったんだけど」(同)
坂本が三塁に行けば、主砲の岡本和真を一塁か、外野にまわさなければならない。一塁コンバートなら、ベテランの中田翔や、売り出し中の若手、22歳の増田陸が使えなくなる。
「交流戦前から、中田は外野の練習もしています」(前出・スポーツ紙記者)
1人を動かすだけなのに、大シャッフルとなりそうだ。しかし、こんな指摘も。
「ショート坂本を押し通すしかない。坂本の守備範囲が狭くなっているので、それを前提とした連携プレーをやり直すしかない」(前出・球界関係者)
結論は、「原-阿部会談」で出る。今月26、27日はオールスターゲームのため球界は短い休みに入るが、巨人は〝内野守備の補習授業〟となりそうだ。
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