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秋山翔吾の電撃加入で始まる「広島カープ」のリストラ…まずは長野久義「巨人」へ!?

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島(C)週刊実話Web

メジャーリーグからのオファーがなく、日本復帰を決意した秋山翔吾の獲得で、広島カープが〝大フィーバー〟状態に!?

日本球界への帰還において、最も縁遠いとされていた広島が、秋山争奪戦を制した。得点力アップ、西川龍馬の故障離脱を埋めるキーマンとして期待されているが、秋山獲得は「グラウンド外」にも大きな影響をもたらしそうだ。

「2015年11月、プレミア12大会の調整で、秋山は若手に混じってフェニックスリーグの試合に出場していました。偶然、松田元オーナーがその試合を観戦し、広島OBに秋山を紹介させたそうです。松田オーナーは秋山に好印象を抱いていました」(球界関係者)

交渉役を務めた鈴木清明球団本部長も面識があった。19年1月22日、「現役ドラフト」に関するNPBとの事務折衝があり、そのとき、選手会側の代表者として〝現場の声〟を伝えたのが秋山だった。鈴木本部長も、そのソフトな語り口やクレバーさに好感を持ったという。また、マエケンこと前田健太や菊池涼介とも侍ジャパンで意気投合していた。

「黒田博樹氏が帰還したときのように、若手を指導してもらいたいと期待しています」(スポーツ紙記者)

しかし、広島は「育成のチーム」でもある。

巨人はOBを呼び戻す!?

34歳の秋山は大ベテランであって、チーム編成の中長期ビジョンでは〝余剰戦力〟を生み出してしまう。そのトバッチリで、今オフ、30代選手のリストラは避けられないだろう。

「真っ先に浮かぶのが、今季38歳になる長野久義です。秋山の広島入り発表の翌日(6月28日)、一軍登録を抹消されました。33歳の田中広輔も同20日に二軍落ちしました。24歳の坂倉将吾、23歳の中村奨成のように、外野も守れる若い捕手もいますから」(同)

交流戦で大敗したせいか、采配批判もささやかれていた。秋山獲得はチームを再び1つにまとめる契機ともなりそうだ。

「長野は試合前の練習中に二軍落ちを伝えられました。練習後、首脳陣に挨拶してから球場を去っており、本当に悔しそうでした。有事の際、古巣帰還なんてことも…。巨人は将来の阿部慎之助政権に備え、OBを呼び戻そうとしているので」(前出・球界関係者)

気になるのは、現役ドラフト導入における広島球団の立ち位置だ。導入に向け、各球団を説得してまわったのは阪神。「巨人ナシ」で合意を取り付けた実績は無視できない。しかし…。

「事務折衝で、現在、意見を伝えているのは選手会会長の會澤翼(広島)です。彼は導入に向け、『選手の出場機会が増えるのなら』と、現実的な話し合いに徹しています。広島は現役ドラフトの新旧代弁者を備えたことになります」(同)

新制度で主導権を握るのは、広島のようだ。

過去、FA選手を見送ることはあっても、移籍先に選ばれたことは皆無だった。秋山獲得が広島を大きく変えたのは、間違いない。

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