参院選もいよいよ大詰めだが、歌手の松山千春が行った選挙応援を巡り、公職選挙法違反の疑いが浮上していると、発売中の『週刊文春』がスクープしている。
千春が応援しているのは、タレント・網浜直子の夫で、長野県でローカルタレントとして活動している松山三四六(さんしろう)氏、51歳だ。長野選挙区(定数1)の自民党公認候補として参院選に挑んでいる。
「松山三四六というのは芸名で、もともと柔道の選手として将来を嘱望されたが、明大時代にケガで挫折。その後は、ものまねタレントやラジオDJとして活動していたんです。芸名の『松山』は師匠と仰ぐ千春からもらい、『三四六』は柔道小説の主人公・姿三四郎が由来らしい」(芸能記者)
東京出身だが、2001年から拠点を長野に移し、今や地元で圧倒的な人気を誇るローカルタレントだという。同選挙区では、TBSの記者出身で有名キャスターだった立憲民主党の現職・杉尾秀哉氏と接戦を繰り広げている。
「弟のような存在」
千春が応援に入ったのは、参院選公示日の6月22日。『週刊文春』によると、冬季五輪の会場にもなった長野市のビッグハット前で、「弟のような存在」である三四六氏のために熱弁をふるい、同氏への支持を呼びかけていた。
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「そこで、自身が作詞・作曲した代表曲『大空と大地の中で』の一節を歌い出し、聴衆の拍手喝采を浴びたというのです。〝プロの歌〟を候補者の応援のために歌うという行為は、有権者に〝商品〟を配るのと同じこと。過去にも森進一が同様のケースで問題になったことがある」(同・記者)
千春はその後、松本駅前の街頭演説でも同じ歌を熱唱。一度なら「うっかり」で許されるかもしれないが、2カ所で続けて歌ったとなると、〝候補者との共謀性〟まで生じる可能性があるというのだ。
「とはいえ、千春は盟友・鈴木宗男参院議員の応援で、以前から歌っていましたからね。本人は公選法に抵触する行為なんて思ってないでしょうし、これまでも問題視されることはなかった。ただ、今後はやりにくくなりましたね」(同・記者)
猛暑の選挙戦に冷や水を浴びせる報道だった。
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