『アンジャッシュ』渡部建は謝罪会見を開いたにもかかわらず、逆に批判が高まるという逆効果となってしまった。そのため、すでに収録を済ませている大みそかの『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』(日本テレビ系)での復帰が絶望視されている。
これに胸をなで下ろしているのが、『紅白歌合戦』を放送するNHKだ。
渡部にとっては大ショックだろう。日テレに促されて渋々会見を開いたにもかかわらず、日テレを含む芸能リポーターたちに徹底的に詰められ、かえって逆効果になってしまった。こうとなったら渡部復帰に尽力した日テレの『笑ってはいけない』チームもお手上げだ。
「大みそかの出演の目は、ほぼなくなりました。いくら現場が何を言っても、上層部が首を縦に振りません」(日テレ関係者)
渡部が出演するとなれば、嫌悪感を持つ人も多くいる一方で、興味本位で「見たい!」と惰性でとりあえず日テレにチャンネルを合わせる人も多かっただろう。
今年の『紅白』が視聴率にこだわる理由とは?
「渡部の〝お蔵入り〟報道が相次いでおり、『笑ってはいけない』の視聴率が上振れすることはなくなったともっぱらです。コロナ禍で在宅率も高まっており、これで紅白の視聴率アップが見込める。今年の出場歌手はあまりにも話題性に欠いており、NHK内は危機感でいっぱいでした。とりあえず、渡部によるマイナスはなさそうなので、局内は安堵に包まれています」(NHK関係者)
今年の紅白の下馬評は低い。特に代わり映えしない出場歌手に加え、頼みの綱だった〝ラストデー〟の『嵐』は配信ライブを行うことになり、紅白ではフル稼働しないことが決まっている。
「そんな状況ですが、今年は絶対に視聴率を取らなければならない理由があるのです。携帯電話各社に続いて、官邸からNHKが標的にされており、受信料の値下げを求められている。NHKの必要性まで議論されるようになり、ここで良い数字をたたき出して、国民の支持があることを何が何でも訴えたいのです」(同・関係者)
だからこそ、〝渡部ナシ〟の一件だけでも喜んでいるのだ。
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