川口オートの選手会を束ねる25期・若井友和。支部長として多忙な中、本業のレースでもしっかり結果を残している。
本号発売のタイミングで開催されている地元の『GⅠキューポラ杯』でも、主役級の活躍を見せてくれているはずだ。
近況については目立った成績ではないが、大崩れもない。
「エンジンはセッティングで少し上向いてきたかな」
突き抜けるような動きではないが、本人は「それは求めていない」という。
選手生活丸25年。出した答えが「中堅上位を保つこと」と、愛車の整備で無理をすることなく、安定感を求めているそうだ。
経験に裏打ちされた自身の「ハードル」
「トップレベルを追求すると(エンジンを)壊すこともある。だから中堅上位をキープして、あとは乗り手でカバーしたいんだ」と語る。
「出走する8人の中で、マシン状態が上位であるように。そうすればいいレースが見せられる。全選手の中でトップのマシンを求める必要はないんです」
経験に裏打ちされた自身の「ハードル」を設けて、日々尽力している。
GⅠキューポラ杯最終日となる7月3日を最後に、川口オートは施設改修工事に入る。しばらくは遠征行脚となるが、今後も「支部長」、そして「川口オートの代表格」という重責を果たしてくれそうだ。