『ザ・ロストシティ』
監督/アダム・ニー&アーロン・ニー
出演/サンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ブラッド・ピット
配給/東和ピクチャーズ
〝梅雨よ明けないで…〟と、日本の夏が苦手な私は毎年、この時期になるとボヤいています。でもね、文句を言ったってしょうがない。少しでも暑さから逃れるには、やっぱり涼しくて快適な映画館に限る。夏はホラーもいいけど、何も考えずスカッと楽しめるコメディーがオススメ。今週はコーラを片手にポップコーンを食べながら楽しめる『ザ・ロストシティ』をご紹介します。
本作は、映画の王道ともいわれる冒険コメディー。とにかくドタバタ、恋愛、笑いがほどよく散りばめられています。そして、特に目を引くのが豪華絢爛な出演陣。サンドラ・ブロックを筆頭に、チャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピットと、文句なしの名前ばかりです。
作家のロレッタ(サンドラ・ブロック)は人気シリーズの小説を書き上げ、プロモーションツアーへ。しかし、ツアー先で突然、誘拐されてしまいます。その理由は、ロレッタの小説を読んだ謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)が、彼女がものすごい宝が眠っている場所を知っていると思い込んでいるため。新作発表会の直後、まるでミラーボールのようなピンクのギラギラ衣装のまま、大冒険に出ることになる。それだけでも面白い。
スッキリすべて解消するコメディー!
一方、チャニング・テイタム演じるアランは、ロレッタの本の表紙を飾るモデル。でも、その人気に溺れ、自分をヒーローと思い込む…簡単に言えばウザい男。ロレッタが誘拐されたものの、今の時代は便利。アップルのスマートウォッチがあれば居場所をすぐに突き止めることができます。ロレッタを助けに行くのは経験豊富な、物語の鍵を握るジャック・トレイナー(ブラッド・ピット)。一匹狼のトレイナーですが、こっそりついて来た、ヒーロー気取りで役に立たないアランとの珍道中が始まる。
あちらこちらに敷いた伏線もしっかり回収し、最後まで飽きさせない楽しい展開。また、冒険だけではなく、みんなが抱える心のモヤモヤをスッキリ解消してくれるような演出も。個人的にはロレッタの女性アシスタント、ベス(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)が面白い。一生懸命働いてるのに、振り回されてしまう。でも強い! コメディー作品には絶対に必要なキャラクターです。
ちなみに、サンドラは以前から、イチ映画ファンとして楽しんできた古典的な大冒険のように、コメディーありのアクション・アドベンチャー映画を作るというアイデアを持っていたらしい。
最高に楽しい1本に仕上がっています!
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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