過去10年、10番人気以下の馬券圏内は2頭だけ。そのうちの1頭は2020年の3着トーラスジェミニで、3連単は421万馬券とビッグな配当となった。ただ、それ以外の9年は14万馬券が1回あるだけで極端な波乱は起きていない。1番人気は【2・2・1・5】といまひとつで、6番人気までが複勝率30~50%と、上位人気勢に大きな差は見られない。超人気薄の台頭がなくても、組み合わせ次第で高配当は期待できそうだ。
★軸馬=ダーリントンホール
芝1800メートルでは新馬戦と共同通信杯を勝ち、札幌2歳S3着と、崩れていないダーリントンホール。近走は洛陽S2着、ダービー卿CT3着と安定しており、得意距離に替わればよりパフォーマンスを上げてきそう。今回は中9週のローテーションだが、中5~12週で臨んだときは、GⅠを除けば【1・1・2・0】と堅実。軸にはこの馬が最適だ。
★相手=ジャスティンカフェ
2勝クラスの小豆島特別は2馬身半差、3勝クラスの湘南Sは3馬身差と、いずれも楽な競馬で連勝中のジャスティンカフェ。2戦ともメンバー中最速の上がりを計時しながらも、最後は流す余裕があった。近走は1600メートルを主戦場としていて、1800メートルはデビュー2戦目のアルメリア賞2着以来だが、折り合いはつく馬なので距離は心配ないだろう。
★相手=ザダル
昨年のエプソムCを勝っているザダル。2走前にも京都金杯を制しており、重賞2勝は、今回のメンバーでは実績上位の存在だ。左回りの1600~2000メートルは【4・0・1・3】でもあり、ここは能力を発揮できるコース。5歳以降は成績が乱高下しており、安定感は乏しくなっているものの、軽視禁物の1頭だ。
復調気配のガロアクリークに注目!
★相手=シャドウディーヴァ
東京芝1800~2000メートルでは、昨年の府中牝馬Sの勝利も含め【2・4・1・1】と大得意のシャドウディーヴァ。唯一の着外は不良馬場を苦にした20年のエプソムCの16着だから、極端な馬場悪化がなければ今回の舞台なら力を出せそう。近4走は掲示板外に沈んでいるが、GⅠ、GⅡでメンバーも強かった。前走のヴィクトリアマイルは9着ながら、メンバー中最速の上がり32秒9で、勝ち馬とは0秒6差まで詰めていた。調子も悪くないはず。
★相手=ヤマニンサンパ
2走前は1勝クラスで5馬身差の圧勝、前走は飛び級の飛鳥S(3勝クラス)に挑み、直線で挟まれてバランスを崩す不利を受けながらも、ゴール前は後続に1馬身4分の1差をつける余裕の勝利と、ここにきて一気に上昇カーブを描いているヤマニンサンパ。過去10年、ディープインパクト産駒は【4・4・3・23】で複勝率32.4%とまずまずだが、前走1着馬に限れば【1・1・3・0】と4着以下なし。初のOPクラスでメンバーは一気に強化するものの、ここでも通用しそうな雰囲気はある。
★相手=ガロアクリーク
3歳時はスプリングSを勝ち、皐月賞でもコントレイル、サリオスに続く3着と、ポテンシャルの高さを示していたガロアクリーク。4歳以降は長期休養もあり低迷していたが、前走の都大路S(芝2000メートル)は0秒3差6着と復調気配。前走から距離短縮時は①③③着でもあり、久々に好レースを見せるチャンスだ。
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