社会

持続化給付金詐欺“トンズラ親父”身柄確保!愛車フェラーリに乗る素顔とは

(画像)DC Studio / shutterstock

新型コロナウイルスの影響で収入が減った事業者を支援する国の「持続化給付金」をだまし取ったとして警視庁に指名手配されていた住所不詳の谷口光弘容疑者(47)が、6月8日午前0時半ごろ、逃亡先とみられていたインドネシアで現地の警察に身柄を確保されたことが分かった。

先月には、三重県在住の元妻・谷口梨恵容疑者(45)と長男・大祈容疑者(22)、次男(21=事件当時19歳)が、同じく詐欺に関わったとして逮捕されている。

「谷口光弘容疑者を主犯格とする給付金詐欺グループは、2020年5月~9月、個人事業主を装って約1780件の虚偽申請をし、計約9億6000万円を不正に受給したものと思われます」(捜査関係者)

光弘容疑者らは、セミナーを開催し『誰でもお金がもらえる』と名義人を集め、オンライン申請を利用し1件当たり十数万円~数十万円の報酬を受け取っていた。

「20年10月に、担当の中小企業庁側が申請書類に不審な点にあることに気付き、連中の申請を却下し始めた直後に、光弘容疑者はインドネシアに出国したようです」(同・関係者)

“高級車を所持”景気がよさそうだった

谷口容疑者は04年、三重県松阪市内に延床面積約350平方メートルの中古の木造2階建て一軒家を購入。男の子3人、女の子3人に、光弘容疑者の父親の家族9人で住んでいた。

「(光弘容疑者は)市内の私立高校を卒業後、バー経営の傍ら、宅地の開発販売などを手掛け、太陽光発電関連と不動産の仲介でかなり儲けたと言っていた。少し前までは赤いフェラーリに乗って、景気がよさそうでした。海外の石油採掘事業に投資しないかと誘われた、という人の話も聞きましたが、まさか詐欺事件に関わっていたとは」(近所の住人)

インドネシアの大使館によると、ランプン州にて現地の警察に入管法違反で逮捕されたという。すでに谷口容疑者の旅券は失効し、不法滞在の状態だった。身柄引き渡しについては、今後、両国の関係当局の間で調整される見通し。

それにしても、家族を見捨てて1人で海外にトンズラとは、何とも情けない親父だ。

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