お笑い界の重鎮・ビートたけしの弟子、『浅草キッド』の水道橋博士が夏の参院選に『れいわ新選組』から比例代表で出馬表明した。
水道橋博士を担ぎ出した山本太郎代表の狙いは、師匠であるたけしの応援だったことが関係者への取材で明らかになった。
「当初、山本は、たけし本人へ接近を図ったんですが、うまくいかなかった。そこで弟子の水道橋を擁立することで、たけしの応援に望みをつないだんです」(たけしの前事務所関係者)
水道橋博士は政策について「反スラップ訴訟の法律を作る」「消費税の撤廃」「女性の積極的な政治参加」を掲げている。中でも、個人や市民団体などを相手に威圧や口封じを意図するスラップ訴訟への〝法律作り〟には、並々ならぬ執念を燃やしている。
「2月に博士がYouTubeで『日本維新の会』の松井一郎代表を猛批判したところ、4月に松井代表から訴状が届いた。博士は〝スラップ訴訟だ〟と応戦。バトルは法廷の場(大阪地裁)で争われています」(スポーツ紙記者)
水道橋博士は、松井代表のパワハラ疑惑や企業利権疑惑などをまとめた動画を自身のツイッターで紹介。「維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」と投稿した。これに松井代表は「事実無根」として、水道橋博士を名誉棄損で提訴したのだ。
人気に便乗できず今後が心配
水道橋博士を擁立した山本代表は、1990年に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)内の企画「高校生制服対抗ダンス甲子園」の出場をきっかけに注目を集め、芸能界入り。主に俳優として活動した後、2013年の参院選で東京選挙区から出馬、初当選を果たした。
「『元気が出るテレビ』に登場した山本を見て、たけしは〝おかしな奴〟と言ってましたね。また、政治家転身後の山本が天皇・皇后両陛下主催の園遊会で直接、天皇陛下に手紙を渡したことに〝失礼だ〟と激怒していました。昨年、山本はたけしに接近を試み、たけしと親しい人物に〝『TVタックル』に出してほしい〟と頼んだんですが、断られた」(前出・前事務所関係者)
水道橋博士は出馬に当たって、師匠のたけしに報告。すると、たけしは「おまえのことは、おまえで決めていいよ。ただし、俺は一切関係ないし、一切応援はしない」と答えたという。
「要するに〝俺を巻き込むな〟とクギを刺したわけです。衆院議員を辞職して、参院選に東京選挙区から出馬を表明した山本自身も、たけし人気に便乗したかったんでしょうが、目論見は失敗に終わりましたね」(たけしの元側近)
水道橋博士の選挙戦の行方に注目したい。
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