過去10年、1番人気馬は【3・3・2・2】と、8割が馬券圏内を確保しているものの、目下6連敗中と勝ち星からは遠ざかっている。
そうした影響もあり、3連単10万円以上の配当が6回と波乱含みのGⅠだ。枠番別の成績を見てみると、大外は【0・0・0・10】、最内も【0・0・1・9】と、極端な枠に入った馬は苦戦を強いられている。ちなみに、好成績を残しているラッキー馬番は、【3・0・1・6】の10番と、【2・0・2・6】の6番。馬券検討の際には、注意しておきたいところだ。
★軸馬=シュネルマイスター
東京コースでは3戦し、NHKマイルCと毎日王冠を勝ち、昨年の安田記念でも3着と相性のよさを見せているシュネルマイスター。今回のメンバーで、東京芝1600メートルのGⅠを勝っているのはこの馬だけ。前走のドバイターフは8着と、キャリア8戦目にして初の馬券圏外に沈んでしまったが、勝手の違う海外遠征で戸惑った面もあったのだろう。実績のある舞台に戻れば、前走のようなことはないはず。昨年以上の走りを期待したい。
★相手=イルーシヴパンサー
1勝クラスから東京新聞杯まで4連勝中のイルーシヴパンサー。しかも、それらはすべて東京コースで、4勝のうち3勝は今回と同じマイル戦。東京芝マイル3勝は、出走馬中最多でもある。勢いだけでなく、適性も示しながらここに駒を進めてきた。前走の東京新聞杯は、後方から33秒1の上がりで差し切っており、2着のファインルージュには1馬身4分の3馬身差だったが、着差以上の力強さ。目下の充実ぶりなら、連勝を伸ばすとともに、初のGⅠを獲得する可能性も十分だ。
★相手=レシステンシア
近走はスプリント路線を主戦場としていたレシステンシアだったが、5戦ぶりの1600メートルとなったヴィクトリアマイルでも3着に食い込み、ポテンシャルの高さを示した。軌跡を振り返れば、阪神JFを制し、桜花賞やNHKマイルCでも2着と、マイル路線でもトップクラスの結果を残していた馬。2カ月半ぶりで16キロ増だった高松宮記念(6着)を叩いて6キロ減と、動ける状態にもなっていたのだろう。上り調子で臨めそうな今回は、前走以上があっても不思議はない。
マイルで前進が見込めるロータスランド
★相手=ファインルージュ
前走のヴィクトリアマイルは中団から差を詰めて混戦の2着争いを制したファインルージュ。ここまで通算【3・4・1・1】と安定した成績を残しており、唯一の着外は2400メートルの距離が適性外だったオークス(11着)だけ。東京のマイルも問題なく、好勝負必至。
★相手=ロータスランド
初の1200メートルだった前走の高松宮記念で、2着と奮闘したロータスランド。これまでの6勝のうち4勝をマイル戦で記録しており、この距離ならさらに前進が見込める。ここは強力な先行馬が不在で、流れは落ち着きそう。先団で折り合って運べるようなら、前残りがある。稍重以上の道悪は【3・2・0・0】なので、馬場渋化も大歓迎。
★相手=ソングライン
前走のヴィクトリアマイルは、スタート後に馬群に揉まれて中団まで下がってしまったソングライン。それでも勝ち馬とは0秒3差、2着馬とはタイム差なしまで巻き返しての5着なら、内容は悪くなかった。まともに走れば、ここでも勝ち負けになる能力の馬だ。
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