トラの次期監督、再建を担う人物として〝新たな男〟が浮上してきた。
今、阪神関連のニュースに〝隠語〟があるという。守備難の話が出たら、矢野燿大監督への「采配批判」を意味するそうだ。
「阪神の失策数は、昨季まで4年連続12球団ワースト。しかし、今シーズンは6月1日時点でリーグ3位タイと踏ん張っています。1位の巨人とは13も差があります」(スポーツ紙記者)
かといって、守備難が解消されたわけではない。
「阪神の話題、最下位脱出の解決策としてOBたちに話を求めると、どうしても、『守備難』のテーマになってしまうのです」(同・記者)
守備難の原因の1つに正捕手問題がある。梅野隆太郎の故障により、坂本誠志郎が定着するのかと思いきや、これまでノーマークだった長坂拳弥が登場。好リードと強肩ぶりを披露している。
「捕手を含め、レギュラーを固定できないのが、矢野監督の最大の失敗でしょう。佐藤輝明は三塁か右翼で、大山悠輔もたらい回しにされています。その影響で守備位置が固定されない選手も多い。守備の不慣れがエラーにつながっているのです」(球界関係者)
どの球団も認める指導熱心さ
矢野監督が自ら発言している通り、今季限りで退く場合、現一軍コーチのほとんどが同時に退団することになるだろう。大きな混乱を防ぐため、二軍の生え抜きコーチたちが新体制を支えることになりそうだ。
「生え抜きのコーチ、外部から来たコーチの両方とコミュニケーションが取れるのは、野村克則二軍バッテリーコーチです。人柄のいい野村コーチがキーマンになるのでは?」(同・関係者)
野村コーチは、阪神では「コーチ1年生」だが、指導歴は16年目。楽天、巨人、ヤクルトを渡り歩き、育成だけではなく、作戦参謀も務まる。守備難解消のためのセンターライン強化、そして、混乱する正捕手問題を解決できるのは、野村コーチかもしれない。
「指導熱心さはどの球団も認めていました」(同)
また、長坂の成長を指して、こんな指摘も聞かれた。正捕手争いにいきなり割って入ってきたのは、「野村コーチのおかげだ」と。
「二軍暮らしの長かった長坂は、一軍の主力投手たちとバッテリーを組んだことがないに等しい。なのに、そつなくこなしている。配球の勉強もさせてきたからだろう」(在阪記者)
次期監督は野村コーチを〝参謀〟とする可能性が高そうだ。
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