先ごろ、芸能プロ幹部や芸能人らを小躍りさせたのが続々と報じられた番組打ち切り情報。TBSは情報番組『グッとラック!』と『爆報!THEフライデー』の2番組、日本テレビは『火曜サプライズ』を来年3月一杯で終了させるという。
「『グッとラック!』は、日本テレビの『スッキリ』やテレビ朝日の『モーニングショー』、フジテレビ『とくダネ!』に遠く及ばない低視聴率が打ち切りの理由。『爆報!THEフライデー』は9年以上も続く長寿番組だが、昨年10月から真裏に『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)が編成され、視聴者の奪い合いで負けてしまったこと。最近はシングル視聴率でスポンサーからクレームの嵐だった。そのため、制作費をやりくりするのが大変だったそうです」(TBS制作関係者)
TBSの2番組に対し、二桁台の高視聴率をキープしながら11年の歴史に幕を下ろすのが日テレの『火曜サプライズ』。影響を受けたのはコロナ禍による視聴者層の変化だったという。
「世帯視聴率はコンスタントに10~12%台をキープしていた。しかし、日テレはこれで〝合格〟とはしなかった。世の中の消費を支えるコア層(20~49歳)に支持されることを重要視しているからです。『火サプ』もいつの間にか40~70代の視聴者がメインになってしまった。コロナ禍で取材できず、過去の焼き直しVTRばかりを放送した結果です」(日テレ編成関係者)
このご時世のレギュラー番組確保が大事!
各局の打ち切り事情がどうであれ、今回、一挙に3番組がリニューアルされることで色めき立っているのが、コロナ禍で干上がってしまった芸能人の面々。連日のようにマネジャーを同伴したり、あるいは単体でTBSと日本テレビに営業をかけているのだ。
「このご時世にレギュラー番組を確保することができれば、再び緊急事態宣言になって世の中の動きが止まっても決まった月収が入ってくる。ギャラが1本30万円なら120万円~。十分、食いつないでいけるんです」(事情通)
ちなみに、TBSと日テレの3番組は旅、情報、ポップカルチャーを扱った番組になるそうだ。
「TBSは『王様のブランチ』の姉妹版です。日テレは『バゲット』の兄弟版。3番組に共通しているのはべらぼうに安い制作費です。リモート対応も視野に入れている。インフルエンサーや雑誌とタイアップし、取材には行かない。基本は局アナで回し、残った制作費でちょっと名のある芸能人をキャスティングするやり方です。制作側と出演側のニーズが噛み合った番組です」(制作関係者)
もっとも、こんな低レベルな番組を垂れ流すテレビ局に中高年層がソッポを向くのは時間の問題だ。
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