5月9日~13日に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の展開を巡り、視聴者からは不満の声が殺到している。
同作は、1964年、まだアメリカ統治下だった沖縄の「やんばる地域」を舞台に、主人公・比嘉暢子(黒島結菜、幼少期=稲垣来泉)が、ふるさとから料理人を目指すストーリー。
第5週「フーチャンプルーの涙」では、長男・賢秀(竜星涼)がウマい投資話に騙され、比嘉家の家族の借金が増大。料理人を目指すために上京する予定だった暢子の話も白紙となりショックを受けるが、当の賢秀は「自分は悪くない」の一点張り。本来ならば比嘉家の大黒柱としてしっかりしなくてはいけないが、無職かつ警察沙汰を起こす始末だ。
しかしその後、暢子の涙が効いたのか、賢秀は単身東京へ。何とプロボクサーになったことが判明し、ファイトマネーで得たお金を「借金返済に充ててほしい」と実家に送金。予想以上の莫大な仕送りは、借金返済のほか暢子の上京費用に充てられることになり、賢秀は比嘉家の〝お荷物〟から〝ヒーロー〟へ成り代わったのだった。
荒唐無稽な都合良過ぎる話…
「前作『カムカムエブリバディ』の算太(濱田岳)は、自分の夢をかなえたくてヒロインの足を引っ張るような真似をして〝クズ兄〟呼ばわりされていましたが、まだ同情の余地がありました。しかし賢秀は父亡き後、フーテンのように過ごし、頑張る家族に対してはデリカシーのない発言を連発。完全にお荷物キャラだったのですが、ボクサーとなり一発逆転に成功しました」(テレビ誌ライター)
賢秀のおかげで豊かになった比嘉家だが、視聴者からは、
《困窮してた比嘉家なのに賢秀がプロボクサーで勝利し簡単に解決 薄っぺらい…》
《ほんの少しでも描写があれば共感できるのに、すべてが『才能』で片付けられる。どこまでも雑な脚本》
《ちょっと荒唐無稽な都合良過ぎる話になってる》
《びっくりしたー! 賢秀が突然プロボクサーに! 借金も返済! 暢子東京に! 1週ですごいウルトラC!》
《布石なく1日で大逆転するドラマにちむどんどんする!》
などと厳しい声が上がっている。
もしボクサーになる過程が描かれていたら、視聴者の反応も変わっていたであろう。可能性は低そうだが〝過去回想編〟を期待すべし。
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