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昭和を彩った歌手、女優、タレントたちが自ら命を絶った“それぞれの理由”〜芸能人・非業の死⑦

藤圭子さん
藤圭子さん (C)週刊実話Web

昭和を代表する歌手として、また宇多田ヒカルの母親としても知られた藤圭子さん(享年62)は、長年うつ病とみられる症状に悩まされていたという。

「ヒカルの稼ぎ出す莫大なカネを持って、世界を放浪。2006年3月には、藤さんが持ち込もうとした米ドルなど現金計約4900万円相当をニューヨークの空港で米司法省麻薬取締局が差し押さえた。当時、『麻薬犬が微量の規制薬物も見つけた』と報じられたが、藤さんは全面否定。没収された現金は返却され、帰国後のインタビューでは『カジノなどで5億円以上使った』などと明かし、世間を驚かせた」(情報番組のスタッフ)

晩年は虚言癖や妄想癖、パニック症候群なども患い、家族にも見放され、2013年8月22日の朝、ついに西新宿のマンションから飛び降り自殺した。

宇多田はのちに、「母は現実と妄想の区別が曖昧になり、感情や行動のコントロールを失っていた」とコメントしている。

硫化水素を充満させたポリ袋

長年、病気に苦しめられ、自殺を選んだ女性芸能人は他にもいる。

子役からスタートした個性派女優の戸川京子さん(享年37)は、長年にわたって喘息やうつ病に苦しんでいたという。闘病の末、2002年7月18日に自宅で首を吊った。

姉の戸川純は、葬儀で「あの子はとてもしっかり者だったし(中略)疲れちゃったのかな。ああやっぱりなと思いました。あたしがいっぱい迷惑かけたからかな」と語った。

松田聖子と同期でデビューしたアイドル・甲斐智枝美さん(享年43)は、結婚を機に引退後、不整脈に悩まされていた。復帰を夢見ていたというが叶わず、『あの人は今』などでたまに取り上げられる程度。2006年7月10日、自宅寝室で首を吊っているのが発見されたが、それを見つけたのは、中学生の長男だったという。

一方、藤さん同様、「家族」が原因で人生の歯車が狂ってしまったのが、欽ちゃんファミリーの一員として全国的な知名度と人気を誇っていた清水由貴子さん(享年49)だ。母親の介護を理由に事務所から独立後、ローカル番組のみ出演を続けていたが、その番組が終了した2007年以降は引退状態に追い込まれていた。そこから極度の〝介護うつ〟に陥ったとされる清水さんは、2009年4月20日、静岡県の霊園にある父親の墓前で「硫化水素を充満させたポリ袋」に顔をうずめて自殺。隣には要介護の母親が車椅子に乗ったまま取り残されていた…。

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