ジャーナリストの池上彰氏が炎上している。出演したテレビ番組で〝虚偽の事実を伝えた〟というのだ。
問題の発言が飛び出たのは、4月17日に放送された『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)。この日のテーマは〝経済制裁〟で、ウクライナに侵攻したロシアに対し、各国が経済制裁を科している現状に合わせたテーマとなった。
池上氏は経済制裁の目的や効力、各国の狙いなどを分かりやすく解説。制裁を受けたロシア国内の様子や、ロシア人に対するインタビューも含め、詳細に伝えていったが、番組終盤に問題のシーンが訪れる。
ここで取り上げられたのは、「経済制裁の思わぬ効果 もっと悪いことになった」なる事例。真珠湾攻撃の映像をバックに、「日本とアメリカが戦ったのは、経済制裁がきっかけだったんです!」とはっきり言い切るナレーションが流れた。
VTR明け、池上氏は「日本が日中戦争をやっていた。で、日中戦争をやめさせようとして、アメリカなどが日本に対して経済制裁したわけですね。石油と鉄くずの輸出を止めたんです」と解説。続けて、「当時、石油って中東では出てないんですよ。日本は石油をアメリカから買ってた」「それが、『アメリカから買えないのであれば、インドネシアに油田があるじゃないか。よし、インドネシアの油田を占領しよう』と言って太平洋戦争を始めるわけです」など、〝独自の歴史認識〟を示したのだった。
史実を捻じ曲げて報道するのはやめろ!
これに対し、ネット上には、
《アメリカによる石油禁輸による経済制裁は、対日戦争を回避するためではなく、対日戦争を促し欧州大戦に参戦するため》
《またこの人はありもしない嘘の歴史を語っている。いつ日本が侵略戦争をしたっていうのだろう》
《史実を捻じ曲げて報道するのはやめろよ!》
《今や常識すぎる歴史感すら、嘘でごまかす捏造番組》
《歴史感をアップデートできない老害という印象しかない》
《早く取り締まらないとヤバい感じしかしないのだが》
などと批判が殺到。事実に反する解説だとして、大炎上と相成った。
「日本がインドネシアに進出したのは、300年もの間支配していたオランダ軍を追い出し、アジア人のためのアジアを取り戻すため。当時、米英オランダの3カ国が日本に『石油を売らない』と言うことは、日本に『死ね』と言うのと同じこと。日本に対して石油輸出を禁止した途端に戦争になるということは、アメリカの政治家や評論家や軍人などの間で常識でした」(歴史評論家)
何はともあれ、〝そうだったのか!!〟のタイトルがついている以上、大事なところをサラっとせずにしてほしいものだ。
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