つい先ごろ、NHKを運営する経営委員会と制作局の幹部らが極秘裏の会議を行った。
テーマは地上波番組に関連するネット同時配信など、今後のNHKの在り方を左右する重要な議題ばかりだったという。そうした中、会議出席者の関心を一手に集めたのが出演料に関する制作費だった。
「紅白歌合戦を筆頭に、ドラマやバラエティー番組などの出演料を見直そうという話になっているんです。民放の番組と対等に戦っていくためには、やはり視聴率を取るしかNHKの存在価値を主張できない。それには魅力あるキャスティングに頼るしかないわけです。これらを実現するために出演料の底上げ案が出てきたそうです」(事情通)
経営委員会の席上で出演者のギャラが話題になった背景には、ある事例が明らかになったからだという。
NHKへの愛と貢献度がギャラ設定に!?
現在、日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』やテレビ朝日の『ポツンと一軒家』に視聴率で勝つことも珍しくなくなった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。意外にも、ギャラが一番高いのは主演の小栗旬ではないという。
「トップは後白河法皇役の西田敏行。ギャラは90万円~。2位は平清盛役の松平健で80万円~。3位が鈴木京香の70万円~。4位が60万円の佐藤浩市。主演の小栗は50万円で5位なんです」(同)
脇役のギャラが主演を超える、何とも奇怪な話だが、NHKならではの事情があるという。
「NHKは伝統的に貢献度主義を採用してきた。今が旬だからギャラが高いという考えではなく、これまで何本のNHK作品に出演し貢献してきたかが大事だということなんです。だから、若い俳優は子役出身でもない限りギャラが安くなる。旬の俳優がなかなかNHKの番組に出たがらないわけです」(NHK関係者)
今回、NHKのタブーとも言うべきギャラ問題にメスを入れた経営委員会。もしかしたら大きな転換期を迎えることになる!?
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