エンタメ

JRA重賞『皐月賞』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
(C)JRA

単勝1倍台になるような突出した存在の馬は見当たらない今年の皐月賞。とはいえ、好パフォーマンスを見せてここに臨む馬が多く、粒ぞろいの印象を受ける。

トライアルの上位馬は概ねエントリーしてきており、そこに年明け初戦で臨む馬が加わって実力比較は難しいメンバー構成。波乱も想定しておいた方がいいレースだ。

★軸馬=アスクビクターモア
デビュー以来、5戦3勝3着2回のアスクビクターモアだが、3勝は中山芝1800~2000メートル、3着2回はいずれも東京芝1800メートルと、はっきりした戦歴を刻んできている。前走の弥生賞では、ここに出走の2歳王者・ドウデュースを撃破し、走破タイムも2分0秒5と上々。その弥生賞では少頭数でペースが上がらず、掛かる面もあった。今回はフルゲートで、極端に流れが遅くなることもなさそう。レースはしやすくなるはず。過去10年、前走が重賞で連対していたディープインパクト産駒の牡馬は【3・2・3・8】と半数が馬券圏内。コース相性も含めて、この馬が軸に最適と見る。

★相手=キラーアビリティ
ホープフルSを勝ち、そこから直行で皐月賞に臨むキラーアビリティ。そのホープフルSの勝ちタイム2分0秒6はレースレコードで、同レースがGⅠに昇格した2017年以降、2分1秒を切ったのはこの馬だけ。皐月賞と同コースでの好内容は評価できる。3走前の小倉芝2000メートルでの未勝利戦も1分59秒5で勝っており、この距離での時計勝負となれば出番がありそう。

★相手=イクイノックス
新馬戦が6馬身差、東京スポーツ杯2歳Sが2馬身半差と、楽な競馬で2連勝中のイクイノックス。ポテンシャルの高さは疑いようがないが、いかんせん2000メートルの距離、右回り、コーナー4回のコースなど、初めてのことが多い点は気掛かり。また、年明け初戦で皐月賞に臨み好走した馬は、近年でも19年1着のサートゥルナーリアや20年にワンツーを決めたコントレイル&サリオスなどがいるが、いずれも前年12月の2歳GⅠを勝っていた。本馬は11月の東スポ杯以来5カ月ぶり。こうした懸念材料を、実力で払拭できるか。

“裏ルート”3戦3勝デシエルトが妙味!

★相手=デシエルト
ダートで2連勝した後に挑んだ若葉Sで、3馬身差の快勝を決めたデシエルト。稍重で2分0秒2の勝ち時計も優秀。今回、メンバーは大幅に強化されるが、この馬も芝2戦目で慣れが見込め、2カ月半ぶりを叩いた上積みも期待できる。マイペースの逃げに持ち込めれば前残りの可能性も。

★相手=ダノンベルーガ
新馬、共同通信杯と2連勝中のダノンベルーガ。共同通信杯で0秒4差の3着に負かしたビーアストニッシドが、次走でスプリングSを勝利しており、あらためてこの馬の力が浮き彫りになった。陣営は状態をギリギリまで見極め、1週前追い切り後に出走を表明。動ける状態にあるとジャッジしたわけだから、それを信じたい。

★相手=ドウデュース
2歳時は3戦3勝で朝日杯FSを制したドウデュース。年明けは弥生賞から始動し2着と、トライアルとしては悪くない競馬だった。ただ、勝つときも負けるときも接戦で、レースセンスは非凡なものがある一方、今回のメンバーで突出した力は感じられない。皐月賞3勝の武豊騎手がどう導くか注目だ。

あわせて読みたい