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新体操に待望の日本人代表コーチ誕生!“脱ロシア”で世界を目指せるか!?

(画像)Krakenimages.com / shutterstock

ロシアのウクライナ侵攻は、新体操の日本代表チームにも影響を及ぼしていた。

日本体操協会で新体操強化本部長を務める村田由香里氏が3月25日、オンラインで会見。強化へ意欲を示したが、日本の新体操は問題となっているロシアと切っても切れない関係にある。ロシアを練習拠点とし、1年の半分を現地で過ごすほどだからだ。

「日本が『世界のトップクラス』になれたのは、完全にロシアのおかげです。今回のウクライナ侵攻でロシア入りできなくなり、コーチもロシア人から変更となりました」(体操協会担当記者)

コーチの問題は以前から指摘されていた。他国の力を借りずに、オリジナリティーを出すためにも優秀な日本人指導者も育てていかなければ、との声も強かった。そこで、白羽の矢が立てられたのが、昨夏の東京五輪で主将を務めた杉本早裕吏だった。

「杉本は主将就任後、自らを『さゆりん』と呼ばせるなど、上下関係の撤廃に努めた人物です。村田さんが強化本部長に就任したのが昨年11月。それに合わせて、新コーチも探していました」(関係者)

日本独自のスタイルを構築

杉本新コーチは現役時代、〝美人新体操選手〟として注目を集め、現在はメジャーリーガー鈴木誠也の妻である畠山愛里から主将を引き継いだ経緯がある。

「順番からすると、畠山が先です。でも、新体制移行に合わせて打診したところ、すでに鈴木の米球界挑戦も決まっていて、彼女もアメリカに移住する決意を固めていたのです」(同)

ダンナに尽くすと決めた畠山は立派だ。しかし過去、米球界に適応できなかった日本人選手も少なくない。万が一、鈴木もそうなった場合、「待望の自国コーチ」という〝大出世〟を捨てた妻の怒りは想像に難くない。新体操界も抗議してくることも考えられる。

「村田本部長は、次のパリ五輪でのメダル獲得は難しい、時間を掛けて日本独自のスタイルと演技を構築していくと話していました」(前出・担当記者)

ともあれ、〝さゆりん〟には頑張ってもらいたい。

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