北京冬季五輪に引き続き開催されたパラリンピックも3月13日に無事、閉会式を迎えた中国で、恐怖の「人身売買事件」が発覚し、全土を揺るがす大騒動に発展している。
中国・江蘇省に住む55歳の男Aは、7男1女の8人の子どもを育てる〝中国版ビッグダディ〟としてSNSで人気だった。ところが、この子どもたちの母親Bさんが、氷点下の中、扉もない石造りの粗末な倉庫で、首を鉄の鎖につながれた状態で発見されたのだ。
Aは、この44歳の母親Bさんには精神疾患があり、「家族に暴力を振るうから」と理由を説明。正式に結婚している夫婦だと主張していたが、のちにBさんは江蘇省から約2000キロも離れた雲南省で行方不明になっていた女性であることが発覚したのである。
最初は9万円で何度も“転売”
Bさんは、保護した男性に対して、こう訴えた。
「娼婦のようだ! 私、毎日、娼婦のようにされて…」
何とBさんは、長年にわたって性的虐待を受け続けた揚げ句、8人もの子どもを出産していた誘拐の被害者だった。
「Bさんは、20歳のころに約9万円で売られていたそうです。夫は不法監禁や虐待の疑いで逮捕され、人身売買に絡んだとして男女2人も逮捕されています」(現地の日本人ジャーナリスト)
その後の調べで、Bさんは3回も売られていたことが判明。最初に9万円で売られたのが1998年で、間もなく失踪し、路上生活していたところを、ある夫婦に保護されたが、今度は工事現場で働く2人の男に転売された。
「そこから再びAの父親に転売され、息子と〝結婚〟させられ、8人もの子どもを出産していたんです。DNA鑑定の結果、子どもたちの母親は、全員Bさんであることが確認され、当局によって保護されています。Bさんも、病院に収容され、手厚い治療を受けていますが、回復には時間がかかるものとみられている。当初から精神疾患があったから売られたのか、誘拐されて性的虐待を受け続けた結果、発症したのかは分かっていません」(同・ジャーナリスト)
年間約2万件の誘拐事件が発生していたという中国だが、現在は3000件ほどに減っている。政府も、誘拐や人身売買の被害者である可能性が高い人たちにDNA鑑定を実施するなど対策に躍起だが、今回の事件は氷山の一角にすぎないという。
五輪の際、必死に先進国であることをアピールした中国だが、この国の闇はわれわれの想像以上に深そうだ。
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