社会

新車納入“1年待ち”当たり前…コロナ半導体ウクライナのトリプルパンチ!

トヨタ、CROWN (C)週刊実話Web

ウクライナ危機が日本の「車の需要」にも甚大な影響を及ぼしている。

新型コロナウイルスの流行と世界的な半導体不足に続き、ロシアのウクライナ侵攻が自動車業界にサプライチェーン(供給網)危機をもたらしており、世界中で新車の供給不足が深刻化いるのだ。

現在、日本では新車を購入しようとディーラーを訪れても、納期は半年から1年以上かかるのが普通で、中には4年以上もかかる車種もあるという。

「例年なら春はディーラーにとって1年で1番の書き入れ時。事業年度末決算セールで大幅値引きが期待できることから、ディーラーの商談ブースは家族連れで賑わうはずでした。しかし、現在はどんなに営業マンが売りたくても、売る車がないんです」(自動車ジャーナリスト)

特にトヨタのヤリスクロスやRAV4、ハリアー、アルファード、レクサスの新型NXなどの人気車種は注文をさばききれず、オーダーストップになっている。

「車に多用されている半導体製造に不可欠なネオンの7割をウクライナ、排ガス触媒に使用されるパラジウムの4割をロシアに依存しており、このままロシアが仕掛けた戦争が長引けば、ますます生産に遅滞が生じる恐れがあります」(同・ジャーナリスト)

ネット上では、新車の購入を検討していた人たちからの悲鳴が。

中古を検討するしかない…

《レクサスNXの新型が発表になったので買いに行ったら最低でも1年待つといわれた。あと半年で今の車の車検が切れてしまうんだけど…》

《先日ディーラーに新型のノアヴォク(※編集部註=ノアとヴォクシー)見に行った。気に入って買おうと思ったらまさかの7カ月。一体どうなってんの?》

《お目当ての外国車、半導体不足で装備が思いっきり削られてる。しかも納期は1年後。そんなに待てないし、中古を検討するしかないのか…》

《コロナによる人手不足で船便が激減し、車が入ってこないと言われた。一体いつまで待てばいいんだよ》

世界中でインフレも加速。車両価格もハネ上がっているという。

「同じ仕様でも、ちょっと時期がズレただけで50万~70万円以上も高くなるケースがありますから、欲しいと思ったら迷わず注文した方がいい。戦争終結や半導体不足は、いつ解消されるか分かりませんからね」(前出のジャーナリスト)

交通網が発達した都市部ならまだしも、車が必需品の地方では死活問題にも発展しかねない。今後、新車を購入する予定がある人は、早め早めの行動を心掛けた方がよさそうだ。

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