フジテレビが大混乱に陥っている。先ごろ、50歳以上かつ勤続10年以上の局員を対象に希望退職者を募ったところ、想定以上の応募者が殺到してしまったのだ。
「フジの社員数は約1300人。そのうち対象となる社員数はおよそ200人ですが、何と半数にあたる100人近くの局員が手を挙げたのです。フジサイドとしては、せいぜい20人~30人と踏んでいたため、大騒ぎに発展してしまったのです」(事情通)
さらにフジにとっての誤算は、優秀な局員らが相次いで手を挙げたことだ。
「『めちゃ×2イケてるッ!』の名物プロデューサーやディレクター。かつて一時代を築いた元アナウンサーの境鶴丸氏や、昨年までアナウンス部長だった野島卓アナ、田代尚子元アナなどが沈没する船から先を争うように逃げてしまったのです」(同)
その理由は至極明快だ。昨年11月にフジの取締役会において『ネクストキャリア支援希望退職制度』という名のもとで、超破格な条件が提示されたのだ。
他の民放局が追従するのも時間の問題
「今回の希望退職者に支払われる退職金とは別に、〝特別優遇加算金〟として1人、1億円が支給されるというのです。総額90億円。2022年3月期決算で特別損失として計上するそうです」(フジ関係者)
だが、こんな話も…。
「実際に想定した人数よりも増えてしまったため、90億円では足りなくなる可能性が出てきたのです。追加で10億~20億円を再計上するかもしれません」(同)
今回のフジのリストラだが、他の民放局が追従するのも時間の問題だという。
「特に本気で検討しているのが、日本テレビとTBS。使えない50代以上の局員がターゲットです。ただし、フジのように1億円は出せない。日テレもTBSも退職金以外では特別加算金は5000万円が上限になりそうです」(テレビ誌デスク)
民放テレビ局の10年後の未来が見えない…。
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