社会

コロナ禍の悲劇…預かった3歳の孫を暴行死させた46歳祖母の素顔

(画像)Krakenimages.com / shutterstock

大阪府寝屋川市の住宅で昨年7月、孫の男児(当時3歳)に暴行を加え死亡させたとして、大阪府警は3月1日、祖母で介護士の寺本由美容疑者(46)を傷害致死と暴行の疑いで逮捕した。

死亡した豊岡琉聖翔ちゃんは両親の仕事の都合で、2歳下の妹と寺本容疑者宅に預けられていたという。

寺本容疑者は昨年7月、自宅で琉聖翔ちゃんの頭や胸に暴行を加え、死亡させた疑いが持たれている。同容疑者は「頭を殴ったかどうか覚えていない」と容疑を否認し、それ以外については黙秘している。

警察の調べでは7月30日夜、寺本容疑者は琉聖翔ちゃんと妹を連れて寝屋川市内の飲食店に食事に出かけ、午後9時ごろに帰宅。寺本容疑者と同居する20代の次男は交際相手と外出中で、31日午前に帰宅した際に、同容疑者から『(琉聖翔ちゃんは)熱がある』と伝えられた。

寺本容疑者はそのまま職場に向かい、次男が子ども2人の世話をしていたが、同日午後9時ごろ、琉聖翔ちゃんの異変に気づき119番。救急隊が到着したときには死亡していたという。

孫の世話と仕事に追われたストレスか…

「司法解剖をした結果、琉聖翔ちゃんの頭部などに強い衝撃が加わった形跡があり、死因は脳ヘルニアでした。複数の医師への聞き取りから犯行時間を特定し、自宅にいた寺本容疑者が関与した疑いが強いと判断しました」(捜査関係者)

琉聖翔ちゃんは寺本容疑者の長男の息子で、東大阪市で両親と妹の4人で暮らしていた。

「由美さんはきれいな人でしたが、最近は孫の世話と仕事に追われ、ストレスを抱えていたようです」(近所の住民)

コロナ禍が長引き、祖父母が孫と過ごす機会が増えている。しかし、愛情よりも体力的負担が勝り、同様の事故や事件が頻発しているという。

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