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JRA重賞『中山記念』(GⅡ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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暦の上では春でも、現実はまだまだ厳寒期。トップクラスの多くは休養中で、少頭数となることも多いレースだ。過去10年、勝ち馬は1~3番人気がそれぞれ3頭ずつと5番人気が1頭。単勝配当はすべて1000円未満で、10番人気以下の馬券絡みはなし。

3連単の配当も、17年に31万馬券こそ出ているものの、10万オーバーはそれだけで、2万円台以下が6回と、堅めの決着が目立っている。

極端な波乱は望み薄かも!?

★軸馬=ダノンザキッド
ホープフルSも含め2歳時は無傷の3連勝と、素質の高さを見せていたダノンザキッド。3歳春は弥生賞3着、皐月賞15着のあと骨折が判明し、快進撃もストップしたが、半年間の休養明け初戦の富士Sは、馬体重22キロ増で勝ち馬から0秒5差の4着と悪くない競馬。さらに、叩き2戦目のマイルCSでは勝ったグランアレグリアから0秒1差の3着で、他のGⅠ馬に混じって互角以上の競馬で、復調をアピールしていた。ここは相手関係が一気に楽になるだけに、GⅠ馬の意地を見せたいところだ。

★相手=カラテ
20年末あたりから急激な上昇カーブを描いているカラテ。昨年は、GⅠの安田記念こそ13着と大敗したが、それ以外では堅実な走り。好成績はマイル戦に集中しているものの、目下の充実ぶりなら1800メートルもこなしてくれるはず。若手のホープ、菅原明良騎手とのコンビでも【4・1・1・3】と相性は良好だ。

★相手=パンサラッサ
福島記念勝ちの勢いに乗って挑戦した前走の有馬記念だったが、さすがに相手が強く13着に終わったパンサラッサ。ただ、強豪相手に逃げを打ち、直線まで粘った点は評価できる。今回は、相手が軽くなるだけでなく、距離も短縮。前走よりは戦いやすい条件が整った。過去10年、ハナを切った馬は【0・1・3・6】で、馬券圏内の4頭は、いずれも6番人気以下。展開的にも狙い目だ。ワールドクラスの活躍を見せる矢作厩舎勢の次代を担う1頭でもある。

コース相性の良さでガロアクリークに注目!

★相手=ヒュミドール
成績に波はありながらも、3走前は小倉記念2着、前走は福島記念2着と、重賞連対を果たしているヒュミドール。中山芝では2戦して馬券圏内がないものの、その2戦はステイヤーズS5着と日経賞4着で、どちらも勝ち馬とは0秒6差に食い下がっている。相性は悪くないはず。

★相手=ガロアクリーク
半年ぶりで10キロ増(自身最高体重の510キロ)だった前走のエプソムCで12着に終わったガロアクリーク。今回も8カ月半ぶりと休みが長くなってしまい、仕上がり状態の懸念はあるが、中山では1800メートルのスプリングSを勝ち、2走前のディセンバーSでも3着に好走。2000メートルの皐月賞でも、コントレイルから0秒7差の3着がある。ポテンシャルとコース相性は、今回のメンバーの中でも上位。ここは地力に期待する。

★相手=アドマイヤハダル
キャリア8戦で、掲示板外は2400メートルのダービー(17着)だけのアドマイヤハダル。若葉S1着、皐月賞4着なども含めて、1800~2000メートルでは安定している。休み明けを叩いた前走が2着と上げ潮ムード。叩き3戦目でさらなる上積みがあれば、重賞初制覇も十分。

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