2月11日、脳科学者の茂木健一郎氏が、開催中の北京五輪で〝ノーメダル〟に終わったフィギュアスケート・羽生結弦選手に関するツイートを投稿。負けたにもかかわらず、実質勝ったとでも言いたげな謎の宣言を出し、ネット上で物議を醸した。
羽生選手は10日に行われたフィギュアスケート男子フリーに出場するも、結果は4位とメダルすら獲得できず。過去2大会で連覇した栄光から一転、凋落を印象づけてしまうことに。大技の4回転半ジャンプに挑みながらも転倒、続く4回転サルコーも失敗し、連続して氷上に倒れ込む姿はその象徴となってしまった。
「記録としては4回転半に認定されたものの、〝元王者〟が倒れ込むショッキングな光景に、国民は悲痛さを覚えることとなりました。しかしネット上には、『惜しかった』『ダメだったけどよく頑張った』など、努力した羽生へのエールが殺到。ただ一方で、『採点がおかしい』『羽生こそ金』など、同じ日本人として恥ずかしい負け惜しみも相次いでいます」(スポーツ紙記者)
この〝負け惜しみ〟に加担したのが茂木氏だ。茂木氏は11日朝、自身のYouTubeに『#羽生結弦 選手の魂の演技を見て考えた #フィギュアスケート の本質』と題した動画を投稿。概要欄とツイッターには《羽生選手の演技は、競技としては4位だったかもしれないけど、芸術としては神の領域で段違いでした。フィギュアスケートってなんなのでしょう?》と記し、むしろ採点側がおかしいとの認識を示した。
#羽生結弦 選手の魂の演技を見て考えた #フィギュアスケート の本質#北京オリンピック の羽生選手の演技は、競技としては4位だったかもしれないけど、芸術としては神の領域で段違いでした。フィギュアスケートってなんなのでしょう?#もぎけんの時事評論https://t.co/6IfPB1q8Ar
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 10, 2022
メダル獲得選手に失礼との指摘も…
しかし、自国選手をひいきするあまり、採点を問題とする姿勢には批判も上がることとなる。言い分はどうあれ、このような認識にネット上では、
《ネイサンの次元の違う演技見てないのかこいつ》
《この人都合のいい解釈するよね》
《ネイサンに勝つには大博打の4Aに賭けるしかなかった そして失敗した ただそれだけのことだろ》
《浅田のときキムヨナとオリンピック運営叩いてたころとメンタリティー何も変わってないなこの国》
《4回転半ジャンプは美しいけど転けるのは美しくないから相殺だろ》
《なんなのて言われてもスポーツだから 4回転はトウループしか成功しなかったし 芸術なんて何とでも言えるわけで》
などの苦言が。また、
《上の3人に失礼》
《他の選手を侮辱してんのか》
《それ以上の成績だった人たちを貶める必要はない》
など、メダル獲得選手に失礼だとの指摘も上がっている。
「先日亡くなった石原慎太郎氏は、都知事時代の2010年、バンクーバー五輪に関して『銅を獲って狂喜する、こんな馬鹿な国はないよ』と発言。金メダル以外に価値はないとの持論を語りました。死者にムチ打つ文化は日本にありませんから、この発言は尊重しなければならない。つまり、銅どころかノーメダルを『神の領域』と讃える茂木氏は、二重三重に誤っていますね」(前出のスポーツ紙記者)
真摯に受け止めるどころか逆上して批判するとは、謙虚な日本人の精神はどこへ行ってしまったのか…。
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