オミクロン株を中心とした新型コロナウイルスが猛威を振るう中、今年も〝国民病〟と呼ばれる花粉症シーズンが到来した。
しかも、今年は発熱を訴える小児患者が急増しており、果たしてコロナなのか花粉症なのか、それとも風邪なのか、早めの診断が求められている。
花粉症の専門医で、発熱外来も担当している藤巻耳鼻咽喉科医院(千葉県市川市)の藤巻豊院長が、警鐘を鳴らす。
「風邪は熱と咳の症状が主ですが、花粉症は目のかゆみが90%以上で、くしゃみや咳、鼻水など。オミクロン株の特徴的な症状である喉の痛みは、花粉症にはありません。ただし、飛沫が飛ぶことでコロナ感染の拡大が懸念されます」
基本の不織布マスクが有効的!
一般社団法人『日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会』によると、「くしゃみ1回で発生する飛沫の量は咳の10倍以上。ウイルスが付着した手で目や鼻をこすると、粘膜を介して感染する危険を伴う」という。
「花粉症とコロナ感染を防ぐためには、昨年も功を奏したように花粉を99%ブロックする不織布マスクが有効です」(医療ライター)
前出の藤巻院長は、「玄関や窓を細めに開けること、換気扇や換気機能付きのエアコンを使用することで、屋内に入ってくる花粉量を軽減できます」と語る。
「毎年、花粉シーズンになると必ず言うことですが、帰宅したときは玄関に入る前に、洋服をブラッシングして花粉を落としてください。オミクロン株は家庭内感染が急増しているので、帰宅時に除菌スプレーでコロナ対策をすることも重要です」(同)
今年の花粉の飛散期間は、例年より長いと言われているだけに、コロナ対策と合わせて花粉症対策も徹底したい。