JRA牝馬クラシック番付2022～桜花賞＆オークス馬候補「主役はこの馬だ！」

〇横綱　　サークルオブライフ
〇大関　　ナミュール
〇関脇　　ラブリイユアアイズ
〇小結　　ウォーターナビレラ
〇前頭一　ベルクレスタ
〇前頭二　ライラック
〇前頭三　ソネットフレーズ
〇前頭四　ナムラクレア
〇前頭五　ロン

阪神芝1600メートルは、桜花賞の舞台でもある。そのコースのGⅠ・阪神JFを勝利し、最優秀2歳牝馬にも選出されたサークルオブライフを横綱とするのが自然だろう。2走前には東京マイルのアルテミスSも制しており、父エピファネイア（菊花賞、ジャパンCなど）という血統からも、オークスまで期待できる。

大関のナミュールは、阪神JF4着馬。スタートでの出遅れが響き、直線でインを突いて猛追するも届かなかった。ただ、2走前の赤松賞は、かなりのスケールを感じさせる勝ちっぷり。スタートの不安さえ解消されれば、どこかで横綱に迫る場面があっても驚かない。

関脇のラブリイユアアイズは、デビュー2連勝後、京王杯2歳S3着、阪神JF2着と安定した走りを見せている。メンバーレベルが上がっても大きく崩れない堅実さは、大舞台でも武器となってきそう。父がロゴタイプで、血統的には、オークスより桜花賞向きだろう。

小結のウォーターナビレラは、ファンタジーSを含む無傷の3連勝で臨んだ阪神JFが3着。武豊騎手がうまく導いたが、ゴール前で2頭にかわされてしまった。それでも、デビュー3戦のうち2戦でメンバー中最速の上がりを計時するなど、戦歴の中身は濃い。

群雄割拠の牝馬戦線！

アルテミスSは、サークルオブライフのクビ差2着と接戦を演じているベルクレスタ。阪神JFでも勝ち馬から0秒6差に食い下がっている。先行力があるのは強みで、前で流れに乗るような競馬ができれば、大一番でも侮れない。出走予定のクイーンCに注目。

年明けの一発目の3歳牝馬重賞フェアリーSを制したライラック。2000メートルで牡馬相手だった京都2歳S8着からの距離短縮が奏功した形。桜花賞へ、楽しみな1頭だ。

ソネットフレーズは、牡馬相手のデイリー杯2歳Sで2着。勝ったセリフォスは朝日杯FSで2着だから、その馬とクビ差接戦は価値がある。脚部不安で予定していたクイーンCを使えないが、エアグルーヴに通じる母系で、父はエピファネイア。間に合えば伸びしろ大だ。

ナムラクレアは、小倉2歳Sの勝ち馬。ファンタジーSでも2着とスピードはある。本番までに成長できるかがポイントか。

2連勝後に脚部不安で休養しているロンは、春のクラシックに間に合わない可能性は高そうだが、出てくるようなら無視はできないポテンシャルの持ち主だ。