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広島カープ“ポスト鈴木誠也”に5年目の中村奨成を捕手からコンバート!

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島(C)週刊実話Web

2022年、カープの「救世主」はこの男で決定!? 躍動する若鯉たちがチームと監督を救う!

監督に就任して1年目は5位、昨季は4位。「勝負の年」を迎えた佐々岡真司監督に必ず聞かれるのが、「ポスト鈴木」問題だ。鈴木誠也の抜けた打線は破壊力、得点効率が一気にダウンするからだ。

「新外国人選手もパッとしませんでしたね。アメリカのメディアは、鈴木は大型契約を勝ち取ると予想しており、4年総額6800万ドル以上(約70億円)とも伝えています。その金額になれば、広島に入る譲渡金は約10億円強となります。その大金を見込んで、日米の大物選手を獲得するとも見られていたんですが…」(ベテラン記者)

しかし、ポスト鈴木問題は〝自前選手〟で補うつもりでいるようだ。「育成の広島」らしい選択だが、大抜擢を受けた選手は、ちょっと意外だった。

「5年目の中村奨成です。捕手というポジションに強いこだわりを持つ選手で、球団はよく説得できたなと思います。中村は本気で鈴木の抜けたライトのポジションを取りにいくつもりです」(チーム関係者)

登録は捕手のままだが、定位置奪取への思いは本気なのだ。

一気に進む世代交代

中村は2017年のドラフト1位で、将来の「正捕手候補」と目されてきた大器。同年夏の甲子園大会で6本塁打を放ち、1大会の最多安打、最多塁打、打点の記録を塗り替えた右のスラッガーでもある。

その後は「プロの壁」にぶちあたり、チーム事情で外野守備に入ったこともあるが、捕手へのこだわりを捨てきれないでいた。

「昨年の契約更改で、ポスト鈴木の話が出たようです。将来の正捕手候補争いでも、1学年上の坂倉将吾が昨季ブレークし、一塁手を兼務しながら試合に出続けている様子に触発されたようです」(同)

中村はこのオフ、「打つ」ことに強い執着心も見せていた。中日の大島洋平が中心となって行う自主トレに加わり、徹底的にバットを振り込んでいた。

また、大島は球界を代表する外野守備力の高い選手だ。守備に関する助言も仰いでいたはずだ。

「試合に出たい一心だったようです」(同)

この中村がレギュラーを獲得すれば、広島打線は小園海斗、西川龍馬、林晃汰、坂倉などの若手もいるので、一気に世代交代が進む。今季32歳の菊池涼介がもう〝ベテラン〟なのだから、新陳代謝が早過ぎるくらいだ。

「右のスラッガーとして、長野久義は今年こそ結果を出さないとヤバいですよ」(前出・ベテラン記者)

鈴木の譲渡金10億円は、コロナ損失に充てられそうだ。経営陣もニンマリ?

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